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2010年6月18日

原点回帰のショートカウンター

<3番勝負 オランダ戦>(中)
 カメルーン戦では守備陣が最後まで集中し、1点のリードをしっかりと守りきった。だが終盤はラインが下がりすぎて、カメルーンの一方的な攻勢を許しました。あれだけ下がって攻撃を受け続けると、クロスが入ってきたときに、再びオウンゴールをしてしまう可能性もあります。攻撃に転じることで、守備陣が一息つける時間が生まれないと、集中力やスタミナを保つことも難しい。

 カメルーンより数段力があるオランダとの試合では、より守勢に回る時間が続きます。同じ戦い方では、正直引き分けることも難しい。では、どうすればいいか。私はいかに、有効なショートカウンターを返す回数を増やせるかが、試合運びのカギになると考えます。

 急に戦術を変えるわけではありません。岡田ジャパンはもともと、前線からのプレスや、攻守の切り替えを重視していましたよね。そして少しでもゴールに近い位置でボールを奪い、手数をかけないカウンター攻撃で、世界と戦おうとしていたはず。そのやり方に立ち戻れば、ショートカウンターの回数は増やせます。

 昨年9月のオランダ戦ではその戦術で、立ち上がりから互角以上の戦いぶりをみせました。ただ60分間でスタミナが切れて、終盤相手の猛攻に耐えられなかった。でもあの時は夏。今回は冬ですから、スタミナを消費する心配はない。1500メートル級の高地で戦う1次リーグ1、3戦目と違って、低地での試合ですから、酸素の薄さから体力を浪費する心配もありません。切り替え重視のサッカーを行う上で、いい条件がそろっている。

 事前の強化試合とカメルーン戦で、ある程度守れるメドはたちました。あとはいかに、守りから攻めにつなげるか。オランダ戦では原点回帰で、ショートカウンター攻撃を狙ってほしいと思います。(日刊スポーツ評論家、テレビ朝日報道ステーションキャスター)


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沢登正朗
沢登正朗(さわのぼり・まさあき)
 1970年(昭45)1月12日、静岡・富士宮市生まれ。東海大一、東海大で全国制覇し、92年に清水入り。MFとして05年に引退するまで清水一筋で活躍した。J通算381試合85得点。日本代表Aマッチ16試合3得点で、93年のW杯最終予選では「ドーハの悲劇」を経験した。テレビ朝日報道ステーションキャスター。

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