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2010年6月28日

縦パスで守備を引きつけ逆サイドへ

<3番勝負 パラグアイ戦>(中)
 パラグアイは中盤の守備が非常にしっかりしています。相手のボール保持者をサイドに追い込み、複数の選手で素早く挟み込んでくる。攻守の切り替えも速い。ですがそのストロングポイントを、攻め方1つでウイークポイントに変えることもできます。

 ボールサイドに多くの選手が寄ってくる分、その局面を打開できれば、すぐにチャンスを迎えることができる。パラグアイの1次リーグの戦いぶりをみていて感じたのですが、相手のサイドチェンジに対して、選手がスライドして対処する動きが遅い。ですのでサイドチェンジを多用することで、中盤から攻撃を展開するのが、次の試合ではいいやり方になると思います。

 この攻撃の効果を上げるためには、相手選手に1度日本が保持するボールに食いつかせるといい。まずは遠藤や長谷部、松井が相手選手の間に入って、いったん縦パスを受ける。これがいわば「エサ」。ここでパラグアイ守備陣を引き付けた上で、ダイレクトパスから、一気に逆サイドに展開をする。

 イタリアなどは、この動きが非常にうまかったので、パラグアイも苦しんでいた。反対にニュージーランドやスロバキアは、これができなかったので、パラグアイにとってやりやすい相手になった。つまりパラグアイの中盤のプレスを、チームとしていかにかわすかは、試合を分けるポイントになるということです。

 パラグアイは攻撃面でも、長所の裏に弱点がある。2列目からMFベラが飛び出す形が、攻撃に厚みを加えていますが、彼が上がった裏にスペースもできる。そこに日本の中盤の選手が入ってパスを受ければ、打開のチャンスは増えます。

 相手の布陣の偏りを狙って、うまく攻めることができれば、日本も十分主導権を握って試合を運べると思います。韓国に勝ったウルグアイなどと比べると、攻撃自体はロングボール主体で単調なものでもある。相手の球際の強さを恐れずに、勇敢に戦ってほしいと思います。(日刊スポーツ評論家、テレビ朝日報道ステーションキャスター)

※<3番勝負 パラグアイ戦>(上)は宮沢ミシェル氏


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沢登正朗
沢登正朗(さわのぼり・まさあき)
 1970年(昭45)1月12日、静岡・富士宮市生まれ。東海大一、東海大で全国制覇し、92年に清水入り。MFとして05年に引退するまで清水一筋で活躍した。J通算381試合85得点。日本代表Aマッチ16試合3得点で、93年のW杯最終予選では「ドーハの悲劇」を経験した。テレビ朝日報道ステーションキャスター。

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