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2010年6月17日

スナイデルの受け渡しがカギ

<3番勝負 オランダ戦>(上)
 オランダの攻撃陣は、言うまでもなく、今大会屈指の力を持っています。1人1人を見ても、技術も身体能力も高く、脅威というしかない。日本が彼らからゴールを守り切ろうとするなら、まずキーマンをどう抑えるかに絞って考えた方がいい。つまり今回は、司令塔役をつとめているMFスナイデルを、どうやってマークしていくかがポイントだと思います。

 多彩な攻撃を誇るオランダですが、その起点はほとんどがスナイデル。だからそこからの配球さえ断てれば、彼らの攻撃力も、攻撃のバリエーションも、大幅に減少します。ただし、そこはインテルで欧州チャンピオンズリーグ制覇も経験した司令塔。相手選手と相手選手の間でボールを受けるうまさは、世界でも屈指です。トップ下の位置からFWの近くまで上がったり、中盤の底まで下がったりと、神出鬼没の動きでマークを外し、フリーでパスを出せる場面を自らつくり出します。

 だから日本としては、スナイデルがどこに動いても、誰かがしっかりマークし続ける必要がある。中盤の遠藤、長谷部、そしてアンカーの阿部、さらにはセンターバックの闘莉王、中沢らが、ゾーンごとにうまくマークを受け渡していかないと。対戦までに、この守り方、マークの受け渡し方を、明確にしておくことが大事になると思います。

 幸い遠藤、長谷部、阿部の守備のバランスは悪くない。非常によく守備をしています。カメルーン戦の序盤こそ、3人とも動きが硬く、相手のフリーランニングへの対処などに苦しんでいました。ですが、試合に慣れるにしたがって、動きも3人の距離感もよくなった。今度は2試合目ですから、最初からいい守り方ができるのではないかと思います。逆にそれができないと、ワンチャンスで得点を許してしまうことになります。(日刊スポーツ評論家、テレビ朝日報道ステーションキャスター)


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沢登正朗
沢登正朗(さわのぼり・まさあき)
 1970年(昭45)1月12日、静岡・富士宮市生まれ。東海大一、東海大で全国制覇し、92年に清水入り。MFとして05年に引退するまで清水一筋で活躍した。J通算381試合85得点。日本代表Aマッチ16試合3得点で、93年のW杯最終予選では「ドーハの悲劇」を経験した。テレビ朝日報道ステーションキャスター。

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