Ａ組

• 歴代３位の年長ゴール／Ｗ杯アラカルト [13日08:47]
• 前回Ｖ＆準Ｖ１次Ｌ敗退／Ｗ杯アラカルト [13日08:38]
• 歴代最多６大会目の指揮／Ｗ杯アラカルト [13日08:36]
• 開催国初の１次Ｌ敗退／Ｗ杯アラカルト [13日08:32]
• フォルランＭＶＰ、４位から選出は史上初 [12日09:43]

　混戦だが、完成度高いショートパスサッカーで、メキシコが１歩リードする。伸び悩むも高い技術を誇るＭＦドスサントス、ドリブルが武器のＭＦグアルダードら若手を、３７歳の司令塔ＭＦブランコがサポートする攻撃陣は強力。バルセロナでプレーするＤＦマルケスが統率する最終ラインも、経験豊富で簡単には崩れそうにない。首都メキシコ市は標高２２００メートルだけに、１次リーグ３戦とも高地開催になるのは、アドバンテージになる。ただ５月中旬から本大会までの間に、強化試合８試合をこなす過密日程が、選手の疲労蓄積につながることが懸念される。

　本来なら本命に挙がるべきフランスだが、逆に１次リーグ敗退の危険性すらちらつく低調ぶり。欧州予選はプレーオフに回り、アンリの「神の手」トラップからの決勝点で、かろうじてスコットランドを下した。だが苦境をバネに浮上する気配はなく、３月の強化試合ではスペインに完敗。ＭＦリベリーら主力に淫行（いんこう）疑惑が浮上したり、鎌状（かまじょう）赤血球症でＭＦディアラが離脱したりと、不安の種は尽きない。アンリ、グルギュフらの個人能力だけが頼みの綱。

　自国開催の南アフリカは、家族の事情で離脱していた名将パレイラ監督がチームに復帰して以来、強化試合１０戦負けなしと急浮上している。上位に進出できる地力はないが、過去のＷ杯で開催国の１次リーグ敗退がないという吉兆データと、ホームの声援は番狂わせも予感させる。ウルグアイは２トップが強力。スペインリーグで得点王２度のＦＷフォルランはもちろん、今季オランダリーグで３５得点の２３歳ＦＷスアレスも、注目のストライカー。序盤でゴールを決めれば、一気に勢いづく可能性もある。