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「闘莉王レシピ」を水戸で味わった!

2010年5月30日

<田中マルクス闘莉王:取材後記>
 水戸市内のレストラン「マロン」には、日本代表DF田中マルクス闘莉王(29)の名前を冠にした料理がある。ヒラメのカルパッチョ、生ハムや牛肉のたたきを盛りつけたサラダ、ピザ、ペペロンチーノ。新鮮な素材を生かし、趣向を凝らした調理に食欲がわく。
 ただ、「闘莉王○○」と呼ばれるこれらの料理。実は、通常のメニューには載っていない。J2水戸に在籍していた03年当時、闘莉王がシェフに依頼し、特別に作ってもらっていたオリジナルなのだ。マロンの大塚巌シェフは「チームメートと一緒によく来ていただいていました。その日の体調に合わせて食べたいものを言ってもらって、こちらも考えながら作っていました」と振り返る。
 「ひと通り食べてみたいです」という私の誠に勝手で唐突なお願いにも快く応じていただき、次々と調理してくださった。「闘莉王レシピ」はシェフの頭脳と両腕にしっかり記憶され、色あせるどころか進化している-。手際のよさと抜群の味付けに、素人ながらそう感じた。うまかった!
 闘莉王が広島から期限付きで移籍し、J2水戸に在籍したのはわずか1シーズン。7年の月日が流れても、闘莉王は「水戸は僕の故郷ですから」といつも懐かしそうに目を細める。ゆかりの人々との付き合いを大事にし、浦和、名古屋とチームを移っても、スケジュールを調整して足を運ぶほどだ。挫折を味わい、はい上がろうと必死だった水戸時代。おいしい食事を口にしながら、気心知れた戦友たちとの本気で、本音の熱い語らいを毎晩のように繰り広げたことだろう。
 闘莉王が「アニキ」と慕う水戸GK本間幸司は言う。「最初、闘莉王が移籍してきたときは、お互いに何だコイツ、という感じでしたけれどね。お前、闘ってねえだろ、お前こそ気が抜けてんだろ、なんて怒鳴り合って、胸ぐらをつかんだこともありましたよ。日本代表になってプレッシャーも大きいと思うけれど、あいつはあいつ。今でも、あのころの熱さは変わりませんね」。
 日本を代表する選手となった闘莉王。プロとしての戦いの「原点」をともに生きた仲間たちは、大舞台での活躍を願い、遠く南アフリカの地へ思いをはせている。【山下健二郎】


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 日刊スポーツ紙面では「世界4強 岡田ジャパン 奇跡へ」を連載中です。「奇跡」をキーワードにいくつかのテーマに分け、現在は日本代表23選手のルーツを探る「奇跡に挑む者たち」を連載しています。ニッカンコムでは、各回の「取材後記」を掲載しています。紙面とあわせてお楽しみください。

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