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日本頑張って頑張ってPK3-5涙/日本

PK戦で敗れ悔しがる日本代表の選手たち(撮影・鹿野芳博)
PK戦で敗れ悔しがる日本代表の選手たち(撮影・鹿野芳博)

<W杯:パラグアイ0(5PK3)0日本>◇決勝トーナメント1回戦◇29日◇ロフタス・バースフェルド

 【プレトリア(南アフリカ)】岡田ジャパンが激闘の末に散った。決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦で延長戦0-0からPK戦にもつれ込む大接戦を演じ、PK戦で3-5で敗れた。日本史上初のW杯8強進出を目前で逃した。序盤から劣勢を強いられながら、今大会の結果につながっている守備的な布陣で辛抱強く耐え抜くと、終盤から攻撃的な選手を投入。延長戦後半に入るとチャンスもつくり出したが、最後に力尽きた。岡田武史監督(53)が掲げた「世界4強」という目標には届かなかった。

 カルドソのシュートがゴールネットを揺らした瞬間、岡田ジャパンの「航海」が終わった。日本史上初の8強を目前にして、PK戦にまでもつれる接戦の末の敗退。岡田監督は「勝たせてあげられなかったのは、私に執念と執着心が足りなかったから。試合後に思いつく言葉がそれしか見つからない」と珍しく感極まった表情を浮かべた。

 「理想のサッカーはあるけれど、パラグアイ戦は勝負に徹します」。試合前日の指揮官の言葉通り、日本は粘り強い守備をベースとした戦いで強豪パラグアイに挑んだ。序盤から劣勢を強いられながら、FW本田を中心とした攻撃で相手ゴールを脅かした。

 前半22分のMF松井のミドルシュートがバーをたたくと、同40分には松井のパスを受けた本田が左足で狙ったが、わずかにゴールの枠を外れた。守ってはDF中沢、闘莉王、MF阿部を中心に体を張り、寸前のところでゴールを割らせない自慢の堅守で対抗した。

 後半に入りパラグアイの猛攻にさらされながら、同18分にMF遠藤の右CKを闘莉王が頭で合わせ惜しい場面を演出。同20分に好調MF松井に代えてFW岡崎を、パラグアイに疲労の色が見えてきた同36分には今大会の堅守の象徴だった阿部に代えて攻撃的MF中村憲を投入。「連動」をテーマにこだわってきた4-2-3-1の布陣で、一転して攻めに出た。

 延長戦に入るとチャンスが増え、後半は日本がペースを握った。中村憲が小気味の良い攻めを演出。同11分には途中出場のFW玉田が岡崎とのワンツーで抜け出して決定機をつくったが、ゴールを奪えなかった。そのまま突入したPK戦で後攻の日本の3番手DF駒野のシュートがバーをたたき、結果的にはその一撃が勝負を決めてしまった。

 07年12月に病に倒れたオシム監督の後を継いで代表監督に就任した岡田監督のもと、苦悩の末にたどりついたW杯。直前の親善試合では4連敗。指揮官の進退伺、攻撃的なサッカーを捨て守備的な戦術を採用し、本田を1トップに据える「突貫工事」など蛇行しながら、海外開催のW杯で初の決勝トーナメント進出を果たすことができた。

 日本史上初のW杯8強、岡田監督が掲げた「W杯4強」という目標は、あと少しのところでついえた。岡田監督は「日本人として誇りを持って、アジア代表として戦えたことを誇りに思う。続投? 今は考えられない。おそらくやることはないと思う」と話した。全力を尽くし、散ったイレブン。惜敗はしたが、日本サッカー界の歴史を刻んだことに違いはない。

 [2010年6月30日9時24分 紙面から]


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