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2010年6月26日

さぁ!「真のW杯」がいよいよ始まる...

 1次リーグを終えて、決勝トーナメントに進出する16チームが決まった。南米は出場5チームすべてが1次リーグ突破、しかも4チームが1位通過という絶好調。アジアも日本と韓国が残った。対して欧州は13チーム中6チームが消え去った。前回覇者イタリアや同準優勝のフランスなど7チームが敗退。もちろん、W杯史上最低の成績だ。
 
 強豪国の監督たちは、声をそろえて「ここからが本当のW杯だ」という。98年大会から参加チームが32となったが、それまでは16、24と今より少なかった。欧州と南米の2大勢力以外のアジアやアフリカなど「サッカー後進国」にもチャンスを与えるという政治的配慮もあって巨大化しただけだ。優勝を狙う強国にとっては、1次リーグは予選の続き。ここを突破して初めて「真のW杯」になる。

 日本も、決勝T進出で初めて「予選」を突破した。94年米国大会予選はアジア3位で出場を逃した。いわゆるドーハの悲劇だ。それが、4年後のフランス大会は3位で出場している。今回も2組に分かれたアジア最終予選の2位だから、実質的には3番手か4番手。4大会連続出場は、アジア枠増大のおかげなのだ。
 だからこそ、決勝トーナメント進出は快挙。日本が世界と戦う権利を本当に手にしたことになる。3試合を戦う1次リーグは、一発勝負の決勝トーナメントと違って実力通りの結果になる。そういう状況で2勝1敗という成績を収められたのは、日本が世界と戦えることの証明でもある。

 もちろん、内容的にはまだまだ。デンマーク戦は素晴らしかったし、あのサッカーならばベスト4も夢ではなく現実の目標としておかしくない(飛び道具が確実に決まるなら)。それでも、パス成功本数は709で35位、1位スペイン(1630)の半分以下だし、下には敗退したニュージーランド(663)しかいない。支配率はいずれも50%以下で、押されながらも耐えて勝った様子が分かる。逆に考えれば、それでも勝ったことに価値がある。

 ここからは負ければ終わりのトーナメント戦。何が起こるか分からない。過去にも多くのドラマを生んでいる。W杯に欠かせないイタリアがいないのは寂しいけれど、ブラジルにアルゼンチン、ドイツはいる。4強の似合うオランダや8強のイメージが強いスペインやメキシコもいる。いよいよ「真のW杯」。パラグアイ戦から始まる日本の戦いを楽しみにしたい。


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荻島弘一(おぎしま・ひろかず)
 1960年(昭35)東京都出身。84年に入社し、スポーツ部勤務。五輪、サッカーなどを担当して96年からデスク。出版社編集長を経て05年から編集委員として現場取材に戻る。

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