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2010年7月08日

徹底してスナイデルにつないでる

<W杯:オランダ3-2ウルグアイ>◇準決勝◇6日◇ケープタウン

 好調なMFスナイデルを生かし切ったことが、オランダの勝因だった。前半はブラジル戦の疲れからかチームの動きも悪く、攻撃の形ができなかった。スナイデルもウルグアイのアレバロに動きを封じられた。しかし、後半は前を向いてプレーできるようになった。パスが回りだし、攻撃は見違えてよくなった。

 スナイデルのプレーを変えたのは、交代出場のファンデルファールトだ。相手ボランチとDFの間で動き回り、スペースを作った。スナイデルはこれを利用して自由にプレーをしていた。オランダは徹底してスナイデルを生かしている。得点が少なく本調子でないといわれるFWファンペルシーも、前線でつぶれてシュートコースをつくる。カイト、ロッベンも同じだ。

 スナイデルは前を向いたら何でもできる選手。パスも出せるし、シュートも打てる。欧州CLからの好調を持続できている。オランダがいいのは、好調な選手が誰かを感じ、それを生かそうと徹底すること。だから、ウルグアイに傾きかけていた流れを取り戻すことができた。決勝でもスナイデルを生かせれば、初優勝も近づいてくる。(日刊スポーツ評論家)


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宮沢ミシェル「ピッチから」
宮沢ミシェル(みやざわ−)
 1963年(昭和38)7月14日、千葉県生まれ。市原緑―国士大を経て86年に日本リーグのフジタ(現湘南)入り。92年に市原(現千葉)に移籍し、95年に引退するまでDFとして活躍した。J通算58試合2得点。父がフランス人でフランス国籍だったが、93年1月に日本国籍取得。94年には日本代表に招集された(出場はなし)。

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