2010年6月13日
恐れるな「インテルのエトー」じゃない
<3番勝負 カメルーン戦>(中)
カメルーンで最も警戒すべき選手にFWエトーを挙げる人は多い。だが、私はあえて言いたい。「必要以上に恐れることはない」と。トラップやシュートのうまさ、ペナルティーエリア内での落ち着いたプレーぶりは、やはり世界屈指の実力者。欧州王者となったインテルの原動力になった。でも、カメルーンの攻撃の核としては、実はあまり機能していないのだ。
カメルーンは、アフリカ予選で計12試合23得点。そのうち、エトーは11試合に出場して9得点を挙げている。アフリカ勢との対戦ならば数字を見ただけでも圧倒している。ただし、戦いの舞台がW杯となれば、事情は異なる。W杯開幕前にエトーが唯一プレーした、6月1日の強化試合ポルトガル戦。3トップの右で相手DFの厳しいマークを受け、その影響からチームも優勢に戦いながら決定機まで持ち込めなかった。
守備の負担は大きいが、攻撃の組み立てをMFスナイデル(オランダ代表)に任せてサイド突破やゴール前への飛び出しに集中できる「インテルFWエトー」に比べ、仕事量は倍増する。ドリブルを仕掛けてスペースをつくって、味方を走らせてパスを出し、クロスを上げ、シュートも放つ。能力をフル稼働することは逆に、攻撃の推進力を分散することにもなる。
組織戦術よりも選手個々の能力を重視するアフリカ勢ならではのスタイルが持ち味のカメルーン。MFエノーやマクンら2列目以降の飛び出しは期待できない。欧州のモダンなサッカーを知るエトーでも、カメルーン代表では「郷に入っては郷に従わざるを得ない」のだ。ポルトガル戦では警告を2度受けて、前半30分で退場。いらだってプレーしていたように見えた。日本の組織的な守備で、主将も務めるエースを心理的に追い詰めれば、カメルーンの攻撃は崩壊し、勝機が見えてくる。(日刊スポーツ評論家)
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