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2010年6月27日

パラグアイは「攻撃的な日本代表」

<3番勝負 パラグアイ戦>(上)
 いよいよ、決勝トーナメントに臨む岡田ジャパン。日刊スポーツでは1次リーグに続き、1回戦で対戦するパラグアイの攻略ポイントについて、計3回にわたって日刊スポーツ評論家陣が個々に独自の視点で分析する「3番勝負」(全3回連載)を実施します。1回目は宮沢ミシェル氏が担当。パラグアイの攻撃特性を踏まえたうえで、日本はどう守るべきなのか、焦点をあてました。

 パラグアイは、連動性で得点を狙うチームだ。細かくパスをつなぎ、中盤で相手のプレッシャーを受けるとロングボールを前線へ放り込む。じっくり攻撃を組み立てるのか、一気にカウンターに出るか、バランス感覚に優れている。日本が目指してきたサッカーに似ており、学ぶべきことが多い。岡田ジャパンは「攻撃的な日本代表」と対戦するつもりで戦った方がいい。

 パラグアイの攻撃は左サイドが中心。突破力のあるアエドバルデスとリベロスに加えて、サイドバック(SB)のモレルも攻め上がる。日本は1次リーグ(L)最終デンマーク戦で、右SB駒野の裏のスペースを突かれた。パラグアイの得意なサイドだけに、間違いなく狙ってくる。

 ここで守備陣が気をつけなければならないのは「ボールサイドに目を奪われるな」ということ。パラグアイはクロス1本でゴールを狙うことはしない。サイドでためをつくり、DFを外へ引きずり出したところで、最後は外から中へパスを展開する。象徴的だったのは1次Lのスロバキア戦。左サイドを崩すと見せかけ、最後は後方からゴール前中央へ駆け上がったMFベラが先制点を奪った。中沢や闘莉王はペナルティーエリア(PA)の外で、2列目から飛び出してくる選手をしっかり抑えなければならない。そこで狙うのが、サイドから中央への「横パス」。「パスコースを空けてやる」ぐらいの感覚で待ち構えれば確実にボールを奪え、一気に速攻へ切り替えることができる。

 パラグアイが「南米勢」であることを忘れてはならない。トリッキーなパスやドリブルを駆使し、ゴール前でのコンビネーションで勝負してくる。ボクシングの内藤大助選手のような、意表を突く変則パンチを打つ。オランダやデンマークのように、シンプルにサイドからのクロスで得点を狙う欧州勢との戦いに慣れている日本は、頭を切り換えて臨まなければならない。(日刊スポーツ評論家)


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宮沢ミシェル「ピッチから」
宮沢ミシェル(みやざわ−)
 1963年(昭和38)7月14日、千葉県生まれ。市原緑―国士大を経て86年に日本リーグのフジタ(現湘南)入り。92年に市原(現千葉)に移籍し、95年に引退するまでDFとして活躍した。J通算58試合2得点。父がフランス人でフランス国籍だったが、93年1月に日本国籍取得。94年には日本代表に招集された(出場はなし)。

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