日刊スポーツの南アフリカW杯特集ページです。

  • 日刊スポーツIDについて


ここからこのサイトのナビゲーションです



2010年6月14日

勝ち点3へ格好の相手 攻略3つの条件

<3番勝負 カメルーン戦>(下)
 期待感だけで、言っているのではない。日本は普段の90%の実力を発揮すれば、間違いなくカメルーンに勝てる。同じアフリカ勢とはいえ、強化試合で完敗したコートジボワールと比べて、組織力の面でカメルーンは大きく劣るからだ。ただし、勝つには条件がある。14日の対戦へ、攻撃に焦点をあてて私なりの攻略法を紹介したい。

 (1)キックオフと同時に攻めよ 岡田監督は「前半は0-0でしのいで後半勝負」というプランを立てているようだが、私の考えは正反対だ。試合開始10~15分にかけて、日本は先制点を奪うつもりで集中的に攻撃を仕掛けた方がいい。初戦というのは、独特の雰囲気が漂うもの。さらに、相手は地元といっていいアフリカ勢。「カメルーンの出方をうかがう」などといって立ち上がりで守勢に回れば、相手を勢いづかせるだけだ。

 (2)左サイドから崩せ 右サイドバックのDFマンジェクは、ルグエン監督も頭を悩ます「穴」。もともとサイドハーフの選手で、攻撃力を買われて抜てきされているが、背後のスペースを狙う相手のマークが緩く、追い切れない。1日の強化試合で対戦したポルトガルの攻撃は7~8割が、左サイドだった。

 (3)横に揺さぶれ カメルーンDF陣は反応が早く、待ち構えてからの前方への守備には強い。だが、ピッチの横幅を広く使われるとボールウオッチャーになる傾向にある。もともと組織的に守る習慣がなく「人任せ」になりがち。バソングとヌクルーのセンターバックコンビの連係も悪く、2人の間に割り込めば、どちらがマークにつくのか判断が遅れるケースが多い。サイドチェンジでゲーム全体を動かし、ここぞでゴール前中央へパスを放り込めば得点チャンスが広がる。

 カメルーンはポルトガル、セルビアとの開幕直前の強化試合2戦で計7失点。組織的な戦術を得意とする日本が、W杯で勝ち点3を挙げる格好の相手だ。(日刊スポーツ評論家)


この記事には全0件の日記があります。


ソーシャルブックマークへ投稿

  • ツイッター
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • はてなブックマークに追加
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿

ソーシャルブックマークとは

宮沢ミシェル「ピッチから」
宮沢ミシェル(みやざわ−)
 1963年(昭和38)7月14日、千葉県生まれ。市原緑―国士大を経て86年に日本リーグのフジタ(現湘南)入り。92年に市原(現千葉)に移籍し、95年に引退するまでDFとして活躍した。J通算58試合2得点。父がフランス人でフランス国籍だったが、93年1月に日本国籍取得。94年には日本代表に招集された(出場はなし)。

最近のエントリー


ニッカンスタジアムへのご参加はこちらから

[受付終了]Q33 オランダvsスペインの勝敗は?

解答期限
[07/12 03:30]

海外代表ニュース

記事バックナンバー

日本代表ニュース

記事バックナンバー

A組
南アフリカ
メキシコ
ウルグアイ
フランス
E組
オランダ
デンマーク
日本
カメルーン
B組
アルゼンチン
ナイジェリア
韓国
ギリシャ
F組
イタリア
パラグアイ
ニュージーランド
スロバキア
C組
イングランド
米国
アルジェリア
スロベニア
G組
ブラジル
北朝鮮
コートジボワール
ポルトガル
D組
ドイツ
オーストラリア
セルビア
ガーナ
H組
スペイン
スイス
ホンジュラス
チリ









大会データ 得点ランキング、日本代表全成績、W杯ヒストリー、歴代得点王&MVPなど



  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 南アフリカW杯
  3. コラム
  4. 宮沢ミシェル「ピッチから」

データ提供

(株)日刊編集センター/InfostradaSports

ここからフッターナビゲーションです