キレイな夕暮れ...それは"危険"への入り口

６月14日（月）
　日本がカメルーンに勝った。試合直後、ミックスゾーン取材のため、急ぎ足で１階まで降りようとしたところで、美しい夜空に足が止まった。

...日本戦のキックオフはブルームフォンテーンで夕方４時だったが、冬の南アフリカの夕暮れは早い。後半途中から日が暮れ、気が付けば、周囲は夜に変わろうとしていた。
　三日月が見え、星がキラキラと輝き始める。思わず取材を忘れ、カバンからカメラを取り出し、スタジアムから見た夜空を撮影した。まるで日本の勝利を祝うかのような、美しい風景だった。南アフリカに滞在し、２週間が過ぎたが、この国の夕日は今まで見たことがないようなオレンジ色になる。現地の住民にたずねたら、空気が澄んできれいだから、という答えだった。ただし、美しい夕暮れの風景が終われば、そこからは長～い、暗闇が待っている。そこから先は、多くの危険が潜んでいる。

写真＝日本－カメルーン戦が行われたブルームフォンテーンの街の夕暮れ