思わず撮影！グリーンポイント・スタジアム

７月５日（月）
　ケープタウンへ飛んだ。準決勝のオランダ対ウルグアイを取材するためだ。今回の旅で、ケープタウン入りするのは初めて。日本代表の躍進で途中のスケジュールを書き換えたため、初めてグリーンポイント・スタジアムを訪れた。

　海の近くとあって、潮の香りがする。そして、かもめが舞う。空を見上げると、うろこ雲が純白のスタジアムを覆っていた。秋空のような光景が美しく、ついカメラを取り出し写真を撮った。今回のＷ杯でさまざまなスタジアムを訪れたが、ここの会場も印象に残るすばらしいものだった。

　試合会場はウォーターフロントのショッピングモールにも近く、試合だけでなく、ショッピングを楽しめる環境にある。買い物をするわけでもないが、歩くだけで楽しい気分になってくる。「南アフリカ」と聞けば、「危険な国」というネガティブな印象を持つが、ケープタウンは西洋の香りがただよう。実際、大航海時代に発見された地だ。

　夜に出掛けた地元レストランに、ウェーターの若い米国人女性がいた。ワシントンＤＣ出身の彼女はなぜ、また南アフリカに暮らすのか。そんな疑問に「留学でここに来ました。とても美しい場所なので気に入り、そのまま暮らしています」。望郷の念は浮かばないものなのか。まぁ、携帯電話を押せば、すぐ日本ともつながるこの時代。随分、世界は近くなったものだ。

※写真＝印象的だったグリーンポイント・スタジアム