なぁ、ラマ、今日はどんな原稿書けばええ？

６月１３日（日）
　アフリカの大地を実感している。本紙「サカバカ日誌」にもつづったが、宿泊ホテルに隣接するサバンナには野生のキリンが現れる。

　フェンスで区切られているため、こちらの敷地に来ることはないのだが。朝、親子で現れたキリンの姿を、約５０メートル離れた場所からながめた。後輩記者がフェンス越しにバナナで誘ったところ、ラマが近寄り、餌づけに成功。餌を与えながら「なぁ、ラマ、今日オレはどんな原稿書けばええんや」と話しかけたとか。ほかにもダチョウにワニ、名前の分からない不思議な鳥がおり、バラエティーに富んでいる。

　日本代表の取材を終え、ホテルに戻ったころには周囲は真っ暗闇。今度は一人でフェンスの脇を歩いていたところ、今度はブブゼラのような「ブォー、ブォー」というすさまじい泣き声が聞こえた。フェンスに近づいたが、何も見えない。ラマの泣き声か、野牛なのか、それとも...。「不屈のライオン」と呼ばれるカメルーンの姿が、頭をよぎった。