本物の「ライオン・バーガー」に苦情殺到

　とんでもない「Ｗ杯限定商品」が、世界中からひんしゅくを買っている。米アリゾナ州フェニックス近郊のメサ市にあるレストラン「イル・ビナイオ」は、Ｗ杯期間限定で「ライオン・バーガー」の販売に乗り出した。ライオンと牛の「合いびき肉」を使用したバーガーにスパイシーポテトと焼きトウモロコシが付いた３点セットは、１日限定１５食。値段は２１ドルだ（約１８９０円）。オーナーのキャメロン・セロージ氏は「アフリカでＷ杯が開催されているので、それにあやかろうと発案した。チャレンジ精神のある客にはウケると思った」と話している。
　同国の法律ではライオンの肉を食することは禁じられておらず、料理に使用されている肉は米農務省が管理しているイリノイ州の牧場から合法的に仕入れているという。セロージ氏は「食用にしても問題のない肉」と強調するが、野生のライオンは保護指定されているだけに、動物愛護団体などから苦情が殺到している。レストランには爆破予告文まで届いており、後味の悪さが目立つニュースとなっている。（春日洋平通信員）