マラドーナ監督がスーツで指揮した理由は...

　Ｗ大会２日目の１２日に行われた１次リーグＢ組アルゼンチン－ナイジェリア戦で主役はメッシやエインセではなくディエゴ・マラドーナ監督（４９）だった。母国ではないイタリア各紙でも、マラドーナ監督は大きく報道された。なかでも注目されたのは、マラドーナ監督のファッションだ。まず代表監督になって初めてスーツを着込んでベンチに座ったが、これは娘のダルマに「パパもジャージばかりでなく、たまにはちゃんとした格好をしなさい」と言われたためだという。

　また右手と左手両腕に大きな腕時計をつけていたが、これはアルゼンチンとの時差のためでなく、時間にルーズな"遅刻魔"のため。そして信仰心の強いマラドーナ監督は、試合中ずっと左手に聖母マリア様と孫のベンジャミンの名前が刻まれた銀の鎖のついたロザリオを握っていた。（波平千種通信員）

写真＝スーツ姿でＷ杯初戦を指揮したディエゴ・マラドーナ監督（撮影・鹿野芳博）