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2010年4月08日

最大武器の運動量を見失った/親善試合

<キリンチャレンジ杯:日本0-3セルビア>◇7日◇長居スタジアム

 小柄な日本が、技術も身体能力も優れた世界の強豪と戦うには、運動量で上回る必要がある。その唯一無二の「武器」を、選手たちは完全に見失ってしまったようだ。足を止めてパスを受ける場面ばかりで、ダイレクトパスがつながっての流れるような攻撃は、開始直後の1度だけ。前線の選手が孤立し続け、決して良くないセルビアに対しても、最後まで脅威を与えられなかった。

 岡田監督がこだわり続けてきた、攻守の切りかえも遅かった。「新戦力が入って連動性が落ちた」という声もあったが、それ以前の問題。チームの核になるような選手の体調がすぐれないのも気になる。岡田監督は「南アに連れて行く選手の7割は決まっている」と話しているが、もしかしたらもっといいコンディションの選手を探し直した方がいいのかもしれない。いずれにしても、チームは初心に立ち戻って、自分たちの長所を見つめ直す必要がある。(日刊スポーツ評論家、テレビ朝日報道ステーションキャスター)


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沢登正朗
沢登正朗(さわのぼり・まさあき)
 1970年(昭45)1月12日、静岡・富士宮市生まれ。東海大一、東海大で全国制覇し、92年に清水入り。MFとして05年に引退するまで清水一筋で活躍した。J通算381試合85得点。日本代表Aマッチ16試合3得点で、93年のW杯最終予選では「ドーハの悲劇」を経験した。テレビ朝日報道ステーションキャスター。

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