オルセン監督は..."タヌキ親父"でした

６月２３日（水）
　ルステンブルクのロイヤル・バフォケン・スタジアムでデンマークの試合前日、公式会見に出席した。このオルセン監督がまた、「くわせもの」だ。

　試合に向けた意気込みを聞かれ、「我々の唯一の失敗は、スタッフとジャーナリストの親善試合で私がプレーできず、敗れたことだ」と、のっけからとぼけた発言をしてみせた。この人は、いわゆる「タヌキ親父」。何を聞かれても、質問の核心に触れず、うまくかわしていく。「１０年も代表監督をやっているからこそ、こんな余裕があるのか」と感心させられた。母国デンマークでは「オルセン語録」なる本も出版されているに違いない（未確認）。

　そんな監督が「今回のチームはとても質が高い。日本がベスト４を狙うというように、我々にも野心と志がある」と言えば、デンマークがとても強いチームに見えてくる。これもまた、精神戦の一つ。やっぱり代表監督というものは、タヌキ親父くらいでちょうどいいんだろう。やっぱり日本は厳しいか...、そんなことを思った。