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2010年6月13日

エコで栄光!ペットボトル再生ユニホーム

 あなたが飲んだペットボトルの一部が、有名選手のユニホームになっているかも? 米スポーツ用品メーカーのナイキが、日本と台湾のゴミ廃棄場から調達したペットボトルを原料にし、W杯公式ユニホームを作ることに初めて成功した。同社がサポートするのは今大会出場32カ国のうち9カ国で、12日、韓国イレブンが身にまとってギリシャ戦で"白星デビュー"。この「エコユニホーム」、あなどるなかれ、従来品に比べ機能もアップしているという。

 韓国が生き生きとピッチを駆け回った。元欧州王者ギリシャに2-0。勝利の瞬間、イレブンは誇らしげに胸を張った。その真っ赤なユニホームは、日本人や台湾人らが飲んだペットボトルから作られたものだ。

 ナイキは今大会で初めて、使用済みペットボトルを溶かして作った再生ポリエステルを原料としたユニホームを生産した。同社がサポートするブラジル、オランダ、ポルトガルなど9カ国の選手が今大会でこの「ペットボトルユニホーム」を着る。

 このペットボトルはすべて、日本と台湾のゴミ廃棄場から調達したものという。再生ポリエステルは糸にし、それでユニホームを作った。1枚のユニホームには、1リットルペットボトルで最大8本分のボトルを使用。今W杯のために計約1300万本のボトルを使った。ナイキジャパンでは「今回、約1300万本のペットボトルが廃棄されることを防ぎ、それらをリサイクル資源として使ったことになります」と説明した。

 再生といっても機能はアップしたから、選手にとっては「最高のパフォーマンス」を発揮しやすくなる。従来の同社製ユニホームよりも13%軽量化し、汗をすばやく蒸発させられるようになった。伸縮性も10%高まり、両脇などに通気ゾーンを設けたこともあり、空気の流れを7%向上することにも成功した。「選手の汗を蒸発させ、体温を最適な状態に維持し、ドライで快適な状態をキープできます」(同社)。韓国の最高のパフォーマンスの要因になったのかもしれない。

 このユニホーム、クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)やロビーニョ(ブラジル)らのトップ選手も試合で着用する。19日に日本と対戦するオランダも、この「エコ&高機能ユニホーム」を身に着けることになるだけにちょっぴり複雑で心配にもなる。

 ナイキジャパンでは「もともとナイキでは環境にやさしいものをいかに作っていくか、という取り組みをここ数年ずっと進めていた。そうした中、今回のW杯というビッグイベントのタイミングで、選手のパフォーマンスを損なわずに、資源の有効活用をしつつ環境にも考慮したモノを作り出せた、という部分がポイントだと思う」と話している。【広部玄】

 ◆ユニホーム提供メモ絶好のブランド宣伝機会になるW杯では、各大手メーカーがチームへのユニホーム供給を競い合う側面もある。今大会ではナイキが9カ国に提供するほか、アディダス(独)が日本をはじめフランス、ドイツ、南アなど12カ国に提供。プーマ(独)がイタリア、カメルーンなど7カ国に提供している。このほかアンブロ、ホマ、ブルックス各社がそれぞれ1カ国に。北朝鮮チームのユニホームははっきりしなかったが最近、イタリアのレゲアと契約したと一部で報じられた。


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