「クラブ育ち」稲本はサッカー選手の手本
2010年5月15日
<稲本潤一:取材後記>
かつて「クラブ育ち」という言葉には、独特なイメージがあった。サッカーはうまいけれど、礼儀を知らず、勝利にこだわりプレーも荒い。中学や高校の部活で「人間教育」が行われるのに対し、そこが欠落しているという評価だ。偏見もあったのだろうが、学校中心のサッカー界とは違う価値観をユース出身選手が持っていたのも事実。ユース出身者が多かった読売クラブ(現東京V)は、日本リーグの異端児だった。
下部組織を持つことが義務づけられたJリーグができて、クラブユース出身選手は激増した。偏見もなくなった。クラブ育ちの代表格でもある稲本に、異端児のイメージは皆無。サッカーに取り組む姿勢、周囲との協調性は、サッカー選手としての手本でもある。
上野山氏を取材して、コンドームの話は刺激的だった。サッカーで成功するためには、人間としての成長も必要。だからこそ、タブーとも思われる性教育にも真っ正面から取り組んだのだろう。そういう指導者がいるからこそ、今のように多くのユース出身者が活躍できるようになった。
釜本FC、G大阪で選手育成に尽力した上野山氏は昨年、Jリーグの技術委員長に就任した。Jリーグのレベルアップももちろんだが「育成の部分を、しっかりやることが大切」と強調した。J発足から17年たったが、本当に充実した下部組織を持っているクラブはわずか。日本中のJクラブがG大阪や広島のようなユース組織を持った時、日本サッカーはさらに変わる。【荻島弘一】
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