2010年5月13日

＜今野泰幸：取材後記＞
　ＤＦ今野泰幸（２７＝東京）の連載執筆にあたり、上野山ＦＣ代表の佐久間文雄氏にご尽力いただいた。今野が「サッカー人生で影響を受けた」という守光雄氏は、佐久間氏からの紹介で取材させていただくことができた。佐久間氏は当時、同ＦＣのコーチを務めており、今野のプレーも目の当たりにしている。
　その佐久間氏は、プレーヤーとしての能力はもとより、今野の姿勢に注目したという。ウオーミングアップで汗をかくと、選手はジャージーを脱いでバックの上におく。他の選手が無造作に脱ぎ捨てているところ、今野は常にきちんとたたんでいたというのだ。佐久間氏は「ものを大事にする子どもだった」と振り返る。
　今野の人間性を聞くにつれ、心から応援したい気持ちに駆られた。私は今野の地元、仙台市内にある東北総局に販売局時代に３年、記者になって３年、合計６年勤務した。○○人気質という言葉はあまり使いたくないが、仕事上、東北６県の人たちと接して、総じて人柄が誠実だった印象が強い。振り返るに仙台で過ごした６年に、あまり悪い思い出がない。だからといっては何だが、今野に対しても情がわくのである。
　今回の代表メンバーに、東北出身者は今野１人。みちのくの代表としても頑張ってほしい。【塩谷正人】