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頭でっかちじゃないか?…と、73歳元代表監督

2010年3月24日

 〈二宮寛・取材後記〉
 元日本代表監督の二宮寛さん(73)は、コーヒーを入れながら日本サッカー界の現状を感じている。
 逗子・葉山町で喫茶店「パッパニーニョ」を経営する二宮さんは、お客様のテーブルの横で、慣れた手つきでコーヒーを入れている。
 あるときコーヒーを入れながら、こんな会話を耳にしたという。話の端々から判断すると、サッカー少年の母親たちなのだろう。おそらく練習に付き合った帰り道、母親同士でだんらんしているのだろう。
 子供が本格的にスポーツに打ち込めば、かなり親の負担も大きい。「大変だろうけど、子供を応援してやってほしいな」。そんな思いを抱きながらコーヒーを入れていた。
 しかし、途中から驚いたという。
 母親たちの会話は「あのコーチはシステムが分かっていない」「あのシステムはおかしい」などと、戦術の話に及んでいったという。
 「驚いたけど、まあ当たり前だよね。日本はシステムの話が多い。テレビ中継を見ても、アナウンサーはシステムの話ばかりをする。まあ、理論がどうでもいいとは言わないよ。でも、頭でっかちになってはいないかな。システムは本来、相手との攻防の中でできていくもの。システムありきじゃない。もっと実践的な視野でやっていく必要があると思う」。
 テレビだけではない。注文は我々スポーツ新聞にも及んだ。
 「例えば代表戦を見ていると、FW岡崎はゴール前で、はいつくばってでも得点しようという姿勢が見えるでしょ。ああいう姿勢をクローズアップしてほしいな。そういうところから価値観が変わってくると思いますよ」。
 二宮さんはサッカー界を離れてから、ドイツやオランダなどで約20年間暮らしていた。
 「ドイツでは朝食の席から親子で議論が始まる。社長と運転手でも、本気で議論する。テーマに対して真剣に語り合う文化なんですね。日本は『行間を読む』という文化で、とことん話さない。この文化を変えていかないとね」。
 文化を変えるのは並大抵ではない。また日本文化には、他国にない長所もあると思う。私は「行間を読む」という文化は、日本のいい点だと思っている。
 ただ、現状に満足しているだけで成長はない。サッカー大国へ向け、新聞記事も変わっていく必要がある。
 布陣ばかりを書き込んだ取材メモを見返しながら、そう思った。【飯島智則】


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 日刊スポーツ紙面では「世界4強 岡田ジャパン 奇跡へ」を連載中です。「奇跡」をキーワードにいくつかのテーマに分け、現在は日本代表23選手のルーツを探る「奇跡に挑む者たち」を連載しています。ニッカンコムでは、各回の「取材後記」を掲載しています。紙面とあわせてお楽しみください。

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