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2010年6月21日

アシカが得意芸で日本代表にエール

 決定力不足を指摘されるサッカー日本代表に、アシカが得意芸でエールを送っている。東京都品川区にあるエプソン品川アクアスタジアムのバロン君(オス14歳)は、豪快なダイビングヘッドでゴールネットを揺らし、リフティングでは驚異のキープ力で客席をわかせている。連日このサッカー芸を披露しているが、もし日本が決勝トーナメント進出を逃せば25日以降は封印されるという。バロン君は「まだまだ続けたいから日本代表勝ってくれ~」と訴えている !?

 地面にぺったりと腹ばいになり、約3メートル先のボールをにらむ。飼育係のトレーナー高村直樹さん(32)の左手が勢いよく振り上げられると、真っすぐ突進する。両ひれを翼のように広げたダイビングヘッド。頭というより鼻先で"蹴られた"ボールはゴール右隅に突き刺さり、その衝撃でゴールが傾いた。本田よ、大久保よ、岡崎よ、見たか !  とばかりに「ブォォォォ~」とブブゼラにも負けない雄たけびをあげるのは、アシカのバロン君だ。

 バロン君はエプソン品川アクアスタジアムの花形スター。たかがアシカと思っちゃいけない。バロン君は岡田監督にアピールすべく、5月8日からサッカーに関連した技を披露してきた。日本代表入りを狙っていたのだ。

 ボールをいつまでも地面に落とさないリフティングなど確実なキープ力、ダイビングヘッドの決定力、さらには高村さんの放つシュートを体全体ではじき返すGK、DFとしての能力まで備えている。しかも、立ち上がって高村さんにしがみつき、胸にひれを当てて「君が代」にもじっと聞き入る...。歌うとかなりうるさいという。

 国籍問題もクリアしている。95年に横浜・八景島シーパラダイスで生まれた正真正銘の日本産アシカなのだ。ただ、残念なことに5月10日の代表発表の際には、岡田監督の口から「バロン」の名前は出てこなかった。しばらく落ち込んでいたが、6月1日からは気持ちを切り替えて「日本代表応援ショー」として、サッカー芸で客席をわかせている。

 それだけではない。19日はオランダ戦が始まる直前の午後6時にショースペースから飛び出して、館内の海中トンネルの通路を練り歩いて日本代表への応援を訪れた人に要請した。もちろん、24日もデンマーク戦(日本時間25日午前3時30分開始)必勝を祈願して午後6時から館内で応援を呼び掛ける予定だ。

 ただし、このサッカー芸は日本代表が敗退したらその翌日から演目から外される。高村さんは「バロンは日本代表の一員だと思ってます。決勝トーナメント進出を信じて品川でゴールを決め続ける、と張り切ってます」と気力は代表イレブン以上に充実している。【寺沢卓】


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