Sawbona（こんにちは）南アフリカ

【喜望峰に輝く注目の新星】カンナバロ後継…ユーベ早くも獲得名乗り

2010年4月06日

デンマークＤＦシモン・ケアー（２１＝パレルモ）

　強気な性格と１９０センチの長身を生かし、空中戦に無類の強さを発揮するセンターバックだ。セットプレーとなるとゴール前まで上がり、今季もセリエＡで２得点を記録している。３月２０日のインテル戦の前には「相手がどんな有名選手だろうと関係ない。ＤＦとして彼らのプレーを阻止するまで。僕にとっては、ただ１人の選手でしかない」。その言葉通り、Ｗ杯で対戦するカメルーンＦＷエトーを封じ、王者と１－１で引き分けた。

　デンマークでは少年時代から知られた存在で、１７歳まではＭＦとしてプレー。足元の技術は確かで、常に飛び級で各世代の代表に入った。ＦＣミドティランドから０８年２月に移籍金４００万ユーロ（約５億円）でパレルモ入り。ほどなく定位置をつかむと、０９年２月１１日のギリシャ戦でＡ代表デビューした。
　パレルモとの契約は１３年まで残るが、ケアーは「南アフリカでいいプレーを見せればクラブを変えることもある」と発言。名門再建へ動きだしたユベントスが「カンナバロ（イタリア代表主将）の後継者」として、早くも獲得に名乗りを上げた。甘いルックスも手伝い、この夏、一気にブレークしそうな気配だ。（波平千種通信員）

　◆シモン・ケアー　１９８９年３月２６日、デンマーク・ホーセンス生まれ。ＦＣミドティランドから０８年２月にパレルモ入り。当初はＲマドリードなどのビッグクラブも食指を動かした。国際Ａマッチ８試合０得点。デンマーク代表では不動のセンターバックに成長。１９０センチ、８６キロ。