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【Sawbona! W杯】EXILEから岡田JAPANへ…応援ソング完成

2010年4月06日

 人気グループのEXILEが、日本代表の応援ソング「VICTORY」を完成させた。7日のセルビア戦(長居)のテレビ中継(日本テレビ系列)で一部が初オンエアされ、翌8日から着うた配信も開始される。この応援ソングについて、リーダーHIRO(40)と、作詞も担当したボーカリストATSUSHI(29)に、曲に込めた思いなどを聞いた。

 --どんな曲に仕上がりましたか

 HIRO(以下H) イントロで歓声が入ってスタジアムの臨場感もあり、アフリカのイメージも出ている。今までにないEXILEなんだけど、EXILEが応援ソングをやるなら、これという作品になった。

 ATSUSHI(以下A) よくも、こうピッタリの曲ができたと思う。企画あるものに曲をつけるとなると、時に強引になってしまうこともあるけど、今回はピッタリの曲ができた。

 --普段の曲作りとは違いましたか

 H 曲は結構選んだ。みんなでイメージをふくらませて、そこにATSUSHIがいろんな思いを込めて詞をつけてくれた。

 A 自分たちの表現以外のプラスアルファは意識しました。これを聴いた選手やサポーターが勇気付けられるのか。そこは意識したので、いつもと違って、いい意味で刺激的でしたね。

 --岡田監督から「こんな曲にしてほしい」と要望はありましたか

 A 冗談でしょうけど、「ボクでも歌える曲にしてくれ」とは言われました。

 --ちょっと無理?

 A サビの「ハレルヤ」とか、間奏の「オー オー」といったかけ声は、みんなでできるかなと思いますよ。ボクらも、今年やるスタジアムツアーやライブで楽しみな曲です。

 H そう。カラオケでも絶対盛り上がる。

 --作詞したATSUSHIさんにうかがいます。サビに「ハレルヤ」という言葉を使った理由は

 A 直接的に、強引に「頑張れ!」って励ますのではなくて、これを聴いた選手の方々に、神聖な気持ちになってもらうことで後押ししたかった。平和の願いも込めました。たまたまゴロが合ったというか、(言葉が)舞い降りてきたっていうのもありますけど。

 --未発表の段階ですが、歌詞の中でこだわった言葉をいくつか教えてください

 A そうですねえ…2番の「記憶に残る あの瞬間も 乗り越えてきた 今だから」いうのは、「ドーハの悲劇」ですね。ボクはサッカー部だったし、リアルタイムでテレビを見ていました。あれがあって今があるわけですよね。そういうのって、人の人生でも当てはまると思います。

 --ほかには

 A 「いつかは誰かが こわさなきゃならないこの壁」と続くんですけど、これは日本代表に期待するものというイメージで書かせてもらいました。

 --岡田監督が目標とするベスト4が連想されます

 A 岡田監督と話をさせてもらったけど、「何か1つのきっかけがあれば、オレらだって全然いけるはずだから」っていう内面からわいてくる自信を感じた。「大変だけど、壊せない壁じゃない」という自信を感じたので、そういう願いを込めました。

 --「夢」「希望」といったメッセージを発信し続けているEXILEは、岡田監督の壮大な目標をどう受け止めていますか

 H 監督と話している限り本気だと思うし、全然アリ。日本のオリジナルのスタイルを出せば。世界に通じる戦術みたいなものが、岡田監督には実は見えているんじゃないかな。監督は、寝ていても戦術やイメージを思い付くとメモするって言っていた。オレはサッカーの話はうまく言えないけど「こう来たら、こう動く」みたいなイメージがあると思う。

 A そういうイマジネーションって大事ですよね。(頭に)浮かぶってことは、実現できるってことだと思います。

 --世界の中で見ると、日本人というのは肉体的に決して恵まれていない。パワー、バネ。これはダンス、パフォーマンスの世界でも同じではないか。HIROさんは、かつて「自分が黒人だと思っていた」と言っていたが、同じやり方では勝負できないのでは

 H 体力的に違うというか…もうDNA(遺伝子)が違うからね。「うわっ、オレもう踊りやめてぇ」と思うぐらい、すごい人もいる。でも、チームでやる場合は違う。「見せ方」とか、得意なキレ味とかある。やっぱ体力があればいいってもんじゃない。体格がちっちゃい分、小回りが利いたりね。そういう部分をイメージし、いっぱい考えていく。同じことをやろうとしないで、得意なところを伸ばしていく。

 A そう、エンターテインメントでカバーする。うまかったら、うまさだけ見せて終わらせてしまうかもしれない。でも、うまさだけでなく、いろいろある。1人1人のキャラクターもあって、踊りが始まった瞬間に盛り上がるぐらいね。

 H タメて、バーンと出すようなイメージって海外の人以上にこだわっている。サッカーの場合は、同じようにはいかないだろうけど。

 --いや、サッカーでも共通する考え方だと思います。さて、W杯で代表チームに期待することは

 H 結果がよければうれしいけど、一生懸命、全力な姿を日本中に届けてもらえれば。日本が元気になるし、ボクらも勇気をもらえる。言われ過ぎているだろうけど、いいパフォーマンスを見せてもらいたい。

 A ボクも結果が出たら一番うれしいけど、とにかく終わった時に拍手が出るような…感動的なシーンを期待したい。もし負けても、やり切って、みんなから拍手をもらえるような試合だったら、うれしい。

 --W杯は見ますか?

 H もちろん見ますよ。メンバーの何人かは、スケジュールが合えば(直前合宿の)スイスにも、南アにも行きたいと言っている。ボクはテレビになると思うけど、盛り上がります。

 A 便乗して盛り上がります。ベスト4といわず、決勝でブラジル対日本が見たいですね。【聞き手=飯島智則】


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