Sawbona（こんにちは）南アフリカ

【南アフリカNOW】エコ対策に遅れ

2010年1月26日

　環境問題が取り上げられる昨今だが、ヨハネスブルクはエコ対策に取り組む姿勢が遅れている。スーパーでは独自にエコバッグを販売しているが、お金を払って約５０セント（約４５円）のプラスチック袋を利用する人が多い。ゴミの回収も、ビンも缶も生ごみも一緒に捨てられていた。それがつい最近、ペットボトルや缶などの収集日が別日にも設けられた。

　そもそも南アでは、一部の黒人がビンや空き缶を平気で投げ捨てる光景に出くわす。空き地や道路、至る所に割れたビンのかけらやプラスチックが散乱している。だからといって、すべての黒人が環境問題に無頓着というわけではない。

　ヨハネスブルク近郊の貧困地区アレクサンドラでは、古タイヤからつくられたサンダルが１足約３５ランド（約４９０円）で売られている。履くと重いが、さまざまな模様があり、おしゃれだ。サッカーの応援グッズのかぶり物「マカラパ」はもともとは建設作業員のヘルメットだ。他にビールやコーラの王冠を針金に通してつくられたバッグや車のおもちゃなどもあり、その配色は絶妙。これら廃材を利用した「アート」は、間違いなくエコ活動の一端を担っている。（エリス・マシャカ通信員）