2010年5月08日

＜岡崎慎司:取材後記＞
　「泥くさい」とか「ダイビングへッド」という言葉だけでＦＷ岡崎慎司（清水＝２４）を語りたくないと思って取材を開始した。
　宝塚ジュニア時代のチームメートで現在はフットサル日本代表として活躍する吉田輝（２３）は「今年の正月に地元のみんなで集まったときに、ファミレス、ハンバーグセットを食べました。日本代表になっても、本当にかっこつけないやつですよね」と、うれしそうに話してくれた。
　清水で同僚としてプレーするＭＦ兵働昭弘（２７）は「いじられキャラは、ずっと変わらない。サッカーはどんどんうまくなるけど、変わらないところもあるから、誰からも愛されるんじゃないですか」と、笑顔だった。グランドの芝管理の鈴木東一郎さん（５９）は「岡崎さんは、最近すごくなっちゃったね。取材も多くなったし、忙しそうだね」と、練習後にファン１人１人に丁寧にサインし、写真撮影に応じる岡崎を見つめながらほほ笑んだ。
　岡崎についての取材を受けてくれた誰もが快く受けてくれ、なおかつ楽しそうに話してくれたのが印象的だった。人目を気にしないで、わが道を突き進む－。そんな“美しい”心を持った岡崎だからこそ「愛されキャラ」なんだと感じた。【為田聡史】