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2010年6月15日

このチームがどこまで行けるか、楽しみになってきたよ

<W杯:日本1-0カメルーン>◇1次リーグE組◇14日◇フリーステート

 うれしいね。日本が勝った。確かにレベル的には高い試合じゃなかった。カメルーンの悪さにも助けられた。でも、内容を別にしても勝つことが大切。本当に本田がよかったね。よくゴールを決めたし、チームの先頭に立って走り回った。最後まで必死で守った選手たちを見て、久しぶりに明るい気持ちになったよ。

 日本は決して強くない。だから、勝ち方としてはこれしかなかった。少ないチャンスをものにして、その後は1点を守りきる。先制されてひっくり返す力はないから、とにかく先制するしかなかった。前半リードして、後半どこまで耐えられるかと思っていたけど、選手たちは耐えて耐えて耐え切った。今の日本のレベルを考えれば、最高の試合だったといえるよ。

 もちろん、まだ1次リーグ突破が決まったわけじゃない。オランダやデンマークはカメルーン以上に手ごわいはずだ。ただ、1勝したことで楽にオランダ戦を迎えられるし、とりあえず最後まで決勝トーナメントに行ける可能性を残して戦える。結果はどうあれ、3試合ギリギリの試合をすることが大切なんだ。このチームがどこまで行けるか、楽しみになってきたよ。(日刊スポーツ評論家)


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セルジオ越後
セルジオ越後(せるじお・えちご)
 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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