Sawbona（こんにちは）南アフリカ

【南アフリカNOW】プールサイドで楽しむクリスマスが流行です

2009年12月22日

　クリスマスを目前に控え、人々はプレゼントやパーティーの準備で楽しくも忙しい日々を過ごしている。当日は大半の店が休み、営業するのは一部のレストランくらい。また、朝から行列となるのは、ロウソク屋だ。そんな南アでクリスマスといえば、プールサイドで「クリスマス・ブライ（バーベキュー）」を楽しむのが流行となっている。

　ドーム状のカプセルの中に網が入った専用の焼き器があり、丸い木炭を入れて火をおこす。これには２時間ほどかかる。火加減を担当するのは男性の役目で、均等に火を通すのは難しく根気のいる作業だ。和やかな雰囲気の中、ビールやワインを片手におしゃべりを楽しみ、焼き上がると、待ってましたとばかりに牛ステーキや子羊、鶏肉、ブルボスという渦状に巻かれたソーセージにかぶりつく。

　若者たちの集うパーティーは深夜になっても花火を打ちあげ、音楽をがんがんにかけてクリスマスの一夜を楽しむ。それでも苦情はあまり聞かない。「クリスマス・ブライ」は、南アでは立派な文化の１つだ。競技場のブブゼラ（ラッパ）の音が物語るように、この国の騒がしさと言ったら相当なもの。「聖夜」とは、ほど遠い１日である。（エリス・マシャカ通信員）