Sawbona（こんにちは）南アフリカ

【南アフリカNOW】ワインでも世界驚かす

2009年9月15日

　春の訪れと共に、ヨハネスブルクではさまざまな催しが週末に開かれている。旧黒人居住区ソウェトにあるヨハネスブルク大学が会場となったワイン祭に出かけた。入場料が５０ランド（約６５０円）と高いにもかかわらず、黒人客が多いことに驚いた。黒人と言えばもっぱらビールだったが、ワインをたしなむ愛飲者たちが増えてきたようだ。

　地元大手銀行が主催し、ワインメーカー約１００社が、約８００種のワインを出品した。メーカーの担当者に熱心に質問したり、テイスティングノートに飲み比べしながら書き込む人々も見かけた。今年はケープタウンで、初めてワインが生産されて３５０周年。この地に移住してきたフランス人入植者らがぶどうの品質と、ワイン造りの技術を向上させた。インド洋と大西洋に挟まれ、斜度や高度などの違う地形には多種多様なぶどうが栽培できる。

　代表的な南アのぶどうは、赤が「ピノタージュ」、白は「シュナン・ブラン」だ。ピノタージュは酸味が強く、渋みもしっかりしている。シュナン・ブランは心地よい果実の甘みが楽しめる。近年は世界中のコンクールで、数々の賞に輝くワインも少なくない。（エリス・マシャカ通信員）