Sawbona（こんにちは）南アフリカ

【俺のW杯】中沢佑二

2009年8月06日

90年イタリア大会「マラドーナのまた抜き」

　印象深いのはマラドーナ…と言っても、ＭＶＰを獲得した８６年ではなく、９０年イタリア大会なんですよね。当時ボクは１２歳で、サッカーを始めてから最初に迎えたＷ杯。やっぱりリアルタイムで見た印象は強いですね。ニュースとか、父が録画していたビデオを見て、カニージャ、マテウス、スキラッチ…覚えたての選手を「すげえ」と思っていました。マラドーナは、ブラジル戦でまた抜きのスルーパスを見せましたよね。それをカニージャが決めました。あれはすごかったですね。でも、大会を通じて言うとガチガチにマークされ、思うようにプレーさせてもらえなかった印象があります。もっとマラドーナのすごいプレーを見たかったのに…という思い出が残っています。

　◆９０年大会のマラドーナ　前回王者のアルゼンチンは、開幕戦でカメルーンに完封負けを喫した。決勝トーナメントの１回戦はブラジルと対戦。０―０で迎えた試合の終盤にマラドーナのスルーパスをカニージャが決め１－０で勝利した。準決勝でイタリアにＰＫ勝利。決勝で西ドイツに０－１で敗れ、連覇を逃した。