Sawbona（こんにちは）南アフリカ

【南アフリカNOW】マイケルさんとマンデラ氏の親密関係とは

2009年7月22日

　アパルトヘイト（人種隔離政策）撤廃を導き、南アに民主化をもたらした英雄ネルソン・マンデラ氏は、先日急逝した歌手マイケル・ジャクソンさんとも親交があった。６年前の８５歳の誕生日には、ジャクソンさんがヨハネスブルクまでお祝いに駆けつけた。マイケル追悼番組で当時の映像が再び流され、マンデラ氏が哀悼のメッセージを送ったことが報じられた。９３年にノーベル平和賞を受賞した同氏はアフリカ全土から尊敬されるカリスマであり、Ｗ杯招致に奔走した功績はとてつもなく大きい。

　ヨハネスブルク郊外に旧黒人居住区ソウェトがある。この町の一画にアパルトヘイト下、政治犯として投獄される前にマンデラ氏が住んでいた家がある。「マンデラハウス」と呼ばれ、赤い壁の小さなかわいらしい建物だ。今では白人旅行者も立ち寄る観光名所となった。通りにはアフリカ土産の露店が並び、黒人の子供たちがボールを蹴っていた。白人と黒人が会話し、仲良く暮らす。大統領に選出された時に「共に手を取り合って、虹の国をつくって行こう」と宣言した理想の原点がここにある。７月１８日、マンデラ氏は９１歳の誕生日を迎えた。（エリス・マシャカ通信員）