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あの手この手でウルグアイ4強/準々決勝

ゴール前で手を使いゴールを防ぐウルグアイFWスアレス(左)(AP)
ゴール前で手を使いゴールを防ぐウルグアイFWスアレス(左)(AP)

<W杯:ウルグアイ1(4PK2)1ガーナ>◇準々決勝◇2日◇サッカーシティー

 【ヨハネスブルク(南アフリカ)=2日(日本時間3日)】古豪ウルグアイがガーナとのPK戦を制し、40年ぶりの準決勝進出を決めた。殊勲の勝利をつかんだのは2人の「手」だった。1-1で迎えた延長後半ロスタイム、FWルイス・スアレス(23=アヤックス)が相手の決定的なシュートを両手で“セーブ”。1発退場となったが、このPKをガーナが失敗して迎えたPK戦で、今度はGKフェルナンド・ムスレラ(24=ラツィオ)が2本をスーパーセーブして4強へ導いた。

 死に体のウルグアイを救ったのは、おすすめできない「奥の手」だった。延長後半ロスタイム、CKからゴール前で混戦となり、浮き球をガーナFWアディエがヘディングシュート。ボールがゴールへ飛び込む寸前、ライン上にいたFWスアレスが「両手ブロック」ではね返した。意図的に手を出したとみなされてのレッドカード。1発退場で、PKを献上した。「もはやこれまでか-」。涙を流しながらピッチを後にしたが、思わぬ「幸運」が待っていた。ガーナFWジャンのシュートはゴールバーを直撃し枠外へ。壮絶なドラマは、PK戦へと持ち込まれた。

 スアレスとは違って、GKムスレラが堂々と手でチームを救った。PK戦で、ガーナ3人目のJ・メンサのシュート、4人目のアディエのシュートを立て続けに止めた。W杯予選プレーオフでもコスタリカ相手にファインセーブを連発し、本大会に導いた守護神が、またも大一番で立ちふさがった。ウルグアイ5人目のアブレウのシュートが決まると、死闘を制した選手たちは歓喜の輪をつくり、優勝したかのように跳びはね、凱歌(がいか)を上げた。

 「殊勲」のスアレスは「W杯最大のセーブだった。(PKのシュートが)ゴールバーに当たるのを見た時、何とも言えない幸せな気分だった。チームメートのみんなも喜んでくれた」と無邪気に話した。「フェアプレーに反する行為」という声もあるが、タバレス監督は「悪気があったわけではない。とっさに手が出てしまった。実際レッドカードが出て、次の試合に出られない。その代償を払っている」と擁護した。

 終盤はガーナの猛攻にさらされながら、全員が一丸となって耐え、体を張った。堅守を武器に、薄氷を踏む思いでつかんだ勝利だ。ムスレラは「終盤のピンチ、PK戦でも、いつだって僕たちは落ち着いてプレーした。それが結果として幸運につながった」とチーム力の勝利を強調した。

 2度の優勝経験があるウルグアイは、70年メキシコ大会以来、40年ぶりの4強進出。かつて強豪国だった面影はないが、勝利に執着し、最後の最後まであきらめない粘り強さがある。古豪復活へ-。クモの糸をたぐる思いで、大きな一手をかけた。【佐藤隆志】

 [2010年7月4日13時54分 紙面から]


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