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イングランド誤審弾に泣く/決勝T1回戦

<W杯:ドイツ4-1イングランド>◇決勝トーナメント1回戦◇27日◇フリーステート

 イングランドが45年越しの“幻のゴール”に泣き、早くも大会を後にした。ドイツに先制を許しながらも、果敢に反撃。1-2の前半38分、MFフランク・ランパード(32)の同点弾がバーに当たりゴール内に入ったが、ゴールは認められなかった。気勢をそがれた後半には、守備が崩壊し、歴史的大敗。同カードだった66年大会決勝で試合が決まったイングランドの「疑惑のゴール」が、形を変えて現代によみがえった。

 44年の時を超え、因縁の一戦で再び「伝説」が生まれた。1-2の前半38分。イングランド代表MFランパードのミドルシュートは、GKの頭上を破り、クロスバーをたたいてゴール内に弾んだ。試合は振り出しだ-。こわもてのカペロ監督も、思わず両こぶしを大きく振りまわした。

 しかし次の瞬間、指揮官はその姿勢のまま、ぼうぜんと天を仰いだ。ラリオンダ主審はまさかのノーゴール判定。ボールをかき抱いたドイツ代表GKノイアーが前方に遠投し、そのままドイツのカウンター攻撃が始まってしまった。ランパードも頭を抱えたまま自陣に駆け戻った。

 ほかの選手たちも疑念を抱きながら、抗議すらできなかった。上方からのリプレーをみても、ボールは完全にゴール内に落ちている。明らかな誤審。英BBCはハーフタイムの審判室に、映像を見たラリオンダ主審の「オーマイガッ」の叫び声が響いたと報じた。

 疑惑の判定は44年前にも両国をもてあそんだ。66年大会決勝。延長戦でイングランドFWハーストの一撃は、同じような形でゴールと認められた。ラインを割っていなかったとの見方も強い「疑惑のゴール」で、初の優勝にこぎつけた。

 時はめぐり、今度は判定が「母国」に災いした。2点を先制されたが、前半37分にDFアプソンが意地の一発。さらに1分後に同点弾が決まれば、試合の流れは変わったはずだった。カペロ監督は「2点目が大事だった。チームもミスしたが、主審のミスが一番大きい」と肩を落とした。

 主将のMFジェラードも「同点になれば、流れはこっちにきていたはず。自分も含め、これが最後のW杯になる選手は多いのに…」とガックリ。意気消沈したチームに、ドイツの猛攻は食い止められなかった。W杯での4度の対戦すべて、90分で決着したことがない因縁の一戦に向け、カペロ監督は1カ月前からPK戦の練習までさせていた。入念な準備も、たった1度の誤審で水泡に帰した。

 ちょうどこの日の試合前、FIFA幹部が14年大会に向け、ゴール判定審判を2人加える意向を示したばかりだった。イングランドのテレビ中継では前半終了と同時に「3月に却下されたゴール判定システム導入を進めるべきだった」との議論も始まった。疑惑の判定は、試合の結果以上の余波を今後に残しそうだ。

 [2010年6月28日9時2分 紙面から]


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