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ビリャ35m弾でスペインが1位突破/H組

<W杯:スペイン2-1チリ>◇1次リーグH組◇25日◇ロフタス・バースフェルド

 スペインのFWダビド・ビリャ(28=バレンシア)が、無人ゴールへのシュートでチームの危機を救った。チリ戦の前半24分、相手GKがペナルティーエリアを飛び出してクリアしたボールを、約35メートルの位置から、誰もいないゴールに向かって左足で蹴り込んだ。W杯通算6得点は、同国で史上最多。代表41得点は、ラウルの持つ同国記録に3点差と迫った。チームも初戦でスイスに敗れながら、H組1位通過を決めた。決勝トーナメント1回戦では29日(日本時間30日)にポルトガルと対戦する。

 ビリャには近い距離だった。前半24分、約35メートル地点で、目前にこぼれ球が転がってきた。FWフェルナンドトレスが縦パスに向かって走り込んだ際、相手GKが大きく飛び出してクリアしたボールだった。ゴールは無人。ビリャが左足でダイレクトに蹴ると、ボールは正確にワンバウンドでネットを揺らした。

 ビリャ ボールを保持しよう思ったけど、GKがゴールから飛び出しているのが見えたから、きっちりヒットするように蹴った。うまくいって良かった。

 ホンジュラス戦の2得点に続くゴールで、W杯通算6得点となった。スペイン代表ではラウルら5人の5点を抜いて、単独トップに躍り出た。さらに国際Aマッチでは61試合で41得点。ラウルの44点に3点差と迫り、今大会での更新も射程圏内にとらえた。しかし、ビリャは「素晴らしいことだけど、当然ながら大事なのはチームが勝つことだよ」と、意に介さなかった。

 大きな重圧のかかる試合だった。スイスとの初戦に敗れたことで苦しい状況に置かれ、自力で1次リーグを突破するためには勝利しかなかった。W杯が32チームによる現行方式になった98年以降、初戦に敗れながら1次リーグを勝ち抜いたチームは02年のトルコ、06年のガーナ、ウクライナと3チームしかなかった。

 デルボスケ監督が「ビリャのゴールがチームをリラックスさせてくれた」と言うように、先制点は1点以上の重みを持った。さらに2点目も、ビリャが演出した。同37分、左サイドでMFイニエスタのパスを受け、相手を引き付けて中央のイニエスタへ戻した。イニエスタが右足で決めて追加点を奪った。同時にチリのMFエストラダが2度目の警告を受けて退場。以後は数的有利となり、後半に1点を返されながらも逃げ切った。

 ビリャは「これで肩の荷が下りた」と安堵(あんど)の言葉を口にした。決してチーム状態は良くない。右ひざを手術したフェルナンドトレスは、まだ完調とはいえない不安もある。今後もビリャの存在が頼みだ。「これからもゴールを奪い続けてチームに貢献したい」。そう言い切ったビリャが、チームを初優勝へとけん引していく。

 [2010年6月27日9時16分 紙面から]


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