南アフリカW杯
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韓国敗退　苦手南米にまた／決勝Ｔ１回戦

: 後半、４人の徹底マークに苦しめられる朴智星（撮影・鹿野芳博）

＜Ｗ杯：ウルグアイ２－１韓国＞◇決勝トーナメント１回戦◇２６日◇ネルソン・マンデラ・ベイ

　韓国の８強進出は苦手な南米勢に阻まれた。決勝トーナメント１回戦でウルグアイと対戦。先制を許すも、１次リーグ無失点の相手から後半２３分にＭＦ李青龍（２１＝ボルトン）がゴールを奪った。しかし、同３５分にウルグアイＦＷスアレスにこの日２点目、勝ち越しゴールを奪われ、１－２で敗戦。ボール支配率で上回るも、相手の巧みな試合運びの前に屈した。これでＷ杯では南米勢に１分け４敗。０２年日韓大会４強の再現はならなかった。

　８強の壁は越えられなかった。史上最強の呼び声高いチームを率い、２大会ぶりに決勝トーナメントに進出した許丁茂監督は、悔しさを押し殺しながら振り返った。「チャンスでゴールにつながらなかった。好機に執着できればよかった」。試合途中から降り出した雨が冷たかった。

　前半早々に守備陣のミスで失点したが、サイドを大きく使い中盤で徐々にペースをつかむと、後半２３分にＭＦ奇誠庸のＦＫからＭＦ李青龍が頭で押しこんだ。１次リーグ無失点の堅守の相手から得点。試合の流れをつかんだかに見えた。しかし１２分後、ＣＫからスアレスに勝ち越しゴールを決められた。勝利を目指し果敢に攻め込むが、手や体を巧みに使う相手の守備に苦しんだ。ボール支配率、シュート数で上回りながら、１点しか奪えなかった。

　試合前日、主将のＭＦ朴智星は「０２年の結果（４強）がホームの利のためだったのではないことを証明したい」と意気込んだ。自らもボールを持てばドリブル突破を仕掛け、後半１３分には右サイドからのクロスに頭で合わせた。ＧＫにキャッチされたが、相手のしつこいマークをものともせず存在感を示したが、勝利にはつながらなかった。

　１次リーグでのアルゼンチン戦も含め、南米勢相手にＷ杯で１分け４敗。苦手克服はならなかった。それでも自国開催を除けば初の１６強。大会前の当面の目標は達成した。許監督は「夜遅くに応援してくれた国民には申し訳ないが、選手にはありがとうと言いたい」と話した。

　［2010年6月27日8時39分　紙面から］