日刊スポーツの南アフリカW杯特集ページです。

  • 日刊スポーツIDについて


ここからこのサイトのナビゲーションです



  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 南アフリカW杯
  3. ニュース


練習ボイコット…完全崩壊/フランス

練習をボイコットし、バスに向かうフランス代表の選手たち(ロイター)
練習をボイコットし、バスに向かうフランス代表の選手たち(ロイター)

 フランス代表(A組)が修復不能な崩壊を起こした。同代表は20日、合宿地ナイズナで公開練習を行ったが、開始から間もなくフィットネスコーチと主将のDFエブラが口論。選手たちはバスに引き揚げ、練習をボイコットする異例の事態となった。同代表は19日に、17日のメキシコ戦でドメネク監督と口論になり、暴言を吐いたエースFWアネルカを追放処分にしたばかり。22日に南アフリカとの1次リーグ最終戦を残すが、すでに戦える状態ではなくなってしまった。

 すでにW杯を戦う代表チームの姿ではなかった。この日、フランス代表は合宿地ナイズナで公開練習を行う予定だった。練習場に到着したものの、数分もたたないうちにセンターサークル付近で、エブラとデュボーネ・フィットネスコーチが口論を始めた。

 ドメネク監督が止めに入ったが、同コーチは役員IDをピッチに投げ捨てると、職場放棄して立ち去った。目の前で繰り広げられる異様な光景に嫌気が差した選手たちは、きびすを返して再びバスに乗り込み、宿舎に戻った。ファンが見守る中での醜態と練習ボイコット。前回準優勝チームの誇りは全く消えていた。

 騒動はまだ続いた。代表役員のバレンタン氏はその場で「恥を知れ」と選手たちを怒鳴りつけた。「母国、協会、代表チームのすべてにとってスキャンダルだ。選手たちは練習を放棄した。もうここでは何もすることがない。パリに帰る」と役員辞任を表明し、練習場を離れた。ドメネク監督は報道陣を前に「協会はチームを擁護しようとはしなかった。彼らは報道された情報をもとにアネルカ追放を決断した。決定への抗議を示すため、選手たちは練習をボイコットした」と声明文を読み上げた。

 火種はアネルカだった。チームは17日のメキシコ戦に敗れ、決勝トーナメント進出が厳しい状況に追い込まれた。この試合でアネルカはハーフタイムに監督と口論になり、いかがわしい言葉を交えた暴言を吐き、19日に追放処分になった。

 騒ぎはそれだけでは収まらなかった。主将のDFエブラが“犯人捜し”を開始。「フランス代表の問題はアネルカではない。我々の中にいる裏切り者を追放しなければならない」。監督とエースFWの口論はロッカールーム内の出来事。その内容が19日付の仏紙レキップに詳細に掲載された。「記者が創作したわけじゃない。誰かがリークしたんだ」と訴えた。

 チーム内の信頼関係は完全に崩壊した。22日の試合にはわずかながら決勝トーナメント進出の望みが残っているが、そのチャンスをつかもうという姿勢はもうない。98年自国開催優勝、前回準優勝の強豪が、泥沼にはまり込んだ。

 [2010年6月21日11時45分 紙面から]


関連ニュース


このニュースには全0件の日記があります。



キーワード:

フランス

ニッカンスタジアムへのご参加はこちらから

[受付終了]Q33 オランダvsスペインの勝敗は?

解答期限
[07/12 03:30]

海外代表ニュース

記事バックナンバー

日本代表ニュース

記事バックナンバー

A組
南アフリカ
メキシコ
ウルグアイ
フランス
E組
オランダ
デンマーク
日本
カメルーン
B組
アルゼンチン
ナイジェリア
韓国
ギリシャ
F組
イタリア
パラグアイ
ニュージーランド
スロバキア
C組
イングランド
米国
アルジェリア
スロベニア
G組
ブラジル
北朝鮮
コートジボワール
ポルトガル
D組
ドイツ
オーストラリア
セルビア
ガーナ
H組
スペイン
スイス
ホンジュラス
チリ









大会データ 得点ランキング、日本代表全成績、W杯ヒストリー、歴代得点王&MVPなど



  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 南アフリカW杯
  3. ニュース

データ提供

(株)日刊編集センター/InfostradaSports

ここからフッターナビゲーションです