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ベンチ前に来たボールにジャンプして手を伸ばすリッピ監督（ＡＰ）

＜Ｗ杯：イタリア１－１パラグアイ＞◇１次リーグＦ組◇１４日◇グリーンポイント

　前回王者イタリアが、カメルーンを破った日本に警戒を強めた。１次リーグ初戦でパラグアイと１－１で引き分けたが、Ｆ組１位通過の最有力。順当にいけば、日本が入るＥ組２位と決勝トーナメント１回戦で対戦する。試合後、マルチェロ・リッピ監督（６２）は、今大会序盤で印象に残るチームに「韓国と日本がいいね。ほかのどのチームよりも好きだね」と、Ｅ組２位突破の可能性を高めた日本を挙げた。目標はあくまでも連覇。決勝トーナメントを視野に入れる同監督にとって、日本は無視できない存在になっていた。

　パラグアイ戦では、もろさを露呈した。前半３９分、ＤＦカンナバロやＭＦデロッシが、素早い動きに振り切られ、パラグアイＤＦアルカラスにヘッド先制弾を許した。後半１８分に左ＣＫにＭＦデロッシが飛び込み同点としたが、攻めきれず引き分けに終わった。

　ＧＫブフォンの負傷交代もあった。背中に激しい痛みを訴え、前半で退いた。「何かが引き裂かれたかと思った。座骨神経痛の悪化だ」と話しており、１５日に精密検査を受ける。２０日のニュージーランド戦についてチーム関係者は「検査の結果次第」と話しており、出場は微妙な状況だ。

　［2010年6月16日12時5分　紙面から］

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