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闘莉王のタックルで負傷したドログバ（左）は、表情をゆがめ途中退場する

＜親善試合：コートジボワール２－０日本＞◇４日◇スイス・シオン

　コートジボワールＦＷディディエ・ドログバ（３２＝チェルシー）が４日の日本との親善試合で右腕を骨折し、Ｗ杯南ア大会を欠場する可能性が高まった。前半１５分にルーズボールをめぐって日本代表ＤＦ闘莉王と交錯して負傷。そのまま交代し、病院に向かった。広報担当者はチームドクターが右腕の骨折と診断したことを明かした。また、ＡＰ通信は、同僚ＤＦのＫ・トゥーレの話として、ドログバが「Ｗ杯は終わった」と話し、出場をあきらめた可能性があることを伝えた。ドログバは負傷直前の前半１３分にＦＫから直接ゴールを狙い、日本のオウンゴールを誘った。今季チェルシーで２９ゴールを挙げ、プレミアリーグ得点王を獲得した絶対的エースを欠くことになれば大きな戦力ダウンだ。エリクソン監督は「彼は主将であるだけでなく、世界屈指の選手のひとり。非常に心配している。痛みがひどく、本人もショックを受けているようだ」と話した。

　ただし、亀裂骨折や脱臼なら、出場可能な場合もある。西ドイツ（当時）ＦＷベッケンバウアーが７０年Ｗ杯メキシコ大会準決勝のイタリア戦で、試合途中で肩を脱臼した右腕をテープで体に固定してプレーした。病院での診断結果が注目される。

　［2010年6月5日12時23分　紙面から］

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ディディエ・ドログバ

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