1. 
2. 南アフリカW杯

3. ニュース

真剣な表情のＭＦ梁。見つめる先には南アフリカがある

　Ｊ１仙台ＭＦ梁勇基（２８）が、南アフリカＷ杯に出場する北朝鮮代表の最終候補に選ばれたことが８日、明らかになった。同国側から在日本朝鮮人蹴球協会に連絡が入り、ＪリーグからＦＷ鄭大世（川崎Ｆ）ＭＦ安英学（大宮）とともに選出された。１０日にも正式発表される見通し。現在は２５人程度が予備登録されており、６月１日までに絞り込まれる正式登録２３人に入れば、ベガルタ生え抜き初のＷ杯メンバーになる。

　クラブには書面の正式通知が届いておらず、梁を担当する同協会関係者もまだ来仙していない。本人も慎重な姿勢を崩さなかった。

　梁　周りは騒いでますけど、まだ正式発表じゃないんで。話しようがない。

　一方、仲間の前では決意表明していた。この日の練習前、クラブハウスでチームメートから「おめでとう」と拍手で祝福されると、梁は「ここからが戦いや」と引き締めたという。

　代表の常連ではなかったが、１０年２月のＡＦＣチャレンジ杯で株を上げた。若手中心のＢ代表で「ＦＷからボランチまで任され」（梁）５試合４得点。大会ＭＶＰと得点王に輝き、北朝鮮を優勝に導いた。首脳陣からは「Ｗ杯メンバーに彼の名前を加えるかもしれない」と高く評価された。

　４４年ぶりに出場する北朝鮮は「死の組」と呼ばれる１次リーグでブラジル、ポルトガル、コートジボワールと対戦する。梁には、その舞台に立つための最後の生存競争がある。１５日の浦和戦後、代表のスイス直前合宿に合流。ギリシャ代表などと練習試合が組まれる中、正式登録の２３人へ最終アピールする。【木下淳】

　［2010年5月9日11時25分　紙面から］

このニュース・話題の日記を書く

※ニュースの日記を書く方法はこちらで紹介しています。

このニュースには全0件の日記があります。

ソーシャルブックマーク

キーワード：

仙台

• ウェブで調べる
• 過去記事を探す