南アフリカW杯
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トルシエ氏、コートジボワール監督か？

　０２年Ｗ杯で日本代表を決勝トーナメント（１６強）に導いたフィリップ・トルシエ氏（５４＝フランス、現ＦＣ琉球総監督）が９日、Ｗ杯に出場するコートジボワール代表新監督の座を、６月でロシア代表との契約が切れるフース・ヒディンク監督（６３）と争っていることが分かった。本紙の取材に対し、自らオファーを受けたことを明かし、先週にはパリ市内でコートジボワール協会のアヌマ会長、ディアロ専務理事と会談した事実も判明した。

　トルシエ氏　オファーを受けた。ただし、もう１人候補者がいる。ヒディンク氏だ。今は２人で争っている状況なので、何もコメントできない。でも、私にとってＷ杯は興味深いチャレンジであり、実現できれば光栄だ。ぜひやりたい。

　コートジボワール代表は、優勝を狙った１月のアフリカ選手権で準々決勝でアルジェリアに敗れた。これを理由に、２月２８日になってハリルホジッチ監督を解任。Ｗ杯本番まで残された時間は３カ月しかなく、「マジック」と称されるヒディンク氏、そしてアフリカでの指導経験が豊富な「白い呪術（じゅじゅつ）師」トルシエ氏の２人に、白羽の矢が立った。

　契約はＷ杯終了までの短期間。トルシエ氏は「コートジボワールにとって緊急事態。契約内容にはあまり関心がない。ただし（就任は）自分が決められる話ではない」ともコメント。早ければ今週中にも結論が出る見通しだ。なお、コートジボワールは、Ｗ杯直前の６月４日にスイスで日本代表とテストマッチを行う。

　［2010年3月10日8時31分　紙面から］