南アフリカW杯
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ベッカム４連続Ｗ杯へ、カペッロ監督明言

　イングランド代表ＭＦデビッド・ベッカム（３４＝ギャラクシー）が、カペッロ監督からＷ杯（６月１１日～７月１１日、南アフリカ）出場の「内定」をもらった。イタリア紙のインタビューで、ベッカムのメンバー入りを問われた同監督が「もちろんだ。年齢は関係ない」と明言。９８年フランス大会から４大会連続の出場は、揺るぎない状況となった。クリスマス休暇を終えたベッカムは２８日、レンタル先のＡＣミランに合流した。

　イタリア入りしたベッカムに、最高の「クリスマスプレゼント」が待っていた。ガゼッタ・デロ・スポルト紙の独占インタビューで、カペッロ監督が熱弁をふるった。その中で「Ｗ杯にベッカムを連れていくのか」と問われると、包み隠さず、思いを明かした。

　カペッロ監督　もちろんだ。ベッカムがプレーし続け、フィジカルコンディションが良ければね。年齢は関係ない。ベッカムは高いクオリティーを持っている。まじめだし、プロ精神も備えている。（レンタル移籍で）ミランに戻って、力を発揮してくれることだろう。

　くしくもミランに合流する当日。その日の朝刊で、Ｗ杯出場の「内定」を受けた格好だ。当然、ベッカムが目にすることを想定してのもの。Ｒマドリード時代には一時「飼い殺し」の目にもあったが、さまざまな確執を乗り越えて、ベッカムは指揮官から信頼関係を勝ち取った。

　ベッカムはＭＬＳシーズンを終え、ロンドンの自宅「ベッキンガム宮殿」でクリスマス休暇を過ごした。そこでビクトリア夫人から受け取ったプレゼントは、２万ポンド（約３００万円）の血統書付きのブルドッグだった。英国でブルドッグは「不屈の魂」の象徴だ。Ｗ杯イヤーを迎えるに当たり、妻からの熱いメッセージが込められていた。

　積み上げた代表キャップは１１５試合。イングランド史上最多はシルトンの１２５試合だが、親善試合３試合を含め、Ｗ杯決勝まで進出すれば決勝で肩を並べる計算だ。ベッカムは「Ｗ杯優勝とともに（シルトンの）記録に並べたら最高の気分だろう」。不屈の魂で戦い続けるベッカムにとって、「新年」の始まりは最高の一日となった。（波平千種、春日洋平通信員）

　［2009年12月29日8時47分　紙面から］