南アフリカW杯
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エジプト入りのアルジェリア代表に投石

　１０年Ｗ杯南アフリカ大会の最後の出場権をかけた各地区予選、プレーオフが１４、１８日に行われる。アフリカ予選では１４日の最終戦で最後の３枠が決定。２強の直接対決で代表が決まるＣ組では、１２日にエジプト入りしたアルジェリア代表のバスが投石を受け、選手４人が負傷するという事件が起きた。同国外務省がエジプト当局に警備の強化を求めるなど、政府も巻き込んだ騒ぎに発展。また同日のバーレーン―ニュージーランドの大陸間プレーオフ第２戦でも代表が決まる。

　敵地に乗り込んだアルジェリア代表が卑劣な事件に巻き込まれた。空港からの移動バスがホテルの１キロほど手前にさしかかると、激しい投石が浴びせられた。窓は割れ、石が直接、車内に飛び込んだ。重傷者は出なかったが、仏紙レキップによるとレギュラーのＤＦハリシェとＭＦレムシアが頭部、ＦＷサイフィが手を負傷した。ＡＰ通信は負傷者は４人と伝えた。ＦＷガザルは「まるでわなにはめられたようだ」と怒りをあらわにした。

　現地報道では２００人近い若者が投石を加えた。アルジェリア側は警察が見て見ぬふりをしていたと主張し、激しく非難。外務省事務局長はエジプト大使を呼びつけ、事件への抗議とチームとサポーターの安全確保を要求した。一方、エジプト警察は事件の発生を否定し、対決姿勢を示した。

　襲撃を受けたＤＦヤヒアは「安全が保証されない限り、試合をするのが怖い」と話した。選手たちの精神的ダメージは大きく、アルジェリアのサッカー専門サイトは試合中止の可能性も指摘している。（松本愛香通信員）

　［2009年11月14日7時36分　紙面から］