マラドーナ監督16年ぶりW杯/W杯予選
<W杯南米予選:アルゼンチン1-0ウルグアイ>◇14日◇ウルグアイ・モンテビデオ
W杯南米予選最終節でディエゴ・マラドーナ監督(48)率いるアルゼンチンが、アウェーのウルグアイ戦に1-0と勝利し、10大会連続15回目のW杯出場を決めた。後半39分にMFボラッティが決勝ゴール。解任を求める周囲の声にもめげず、南米4番目のイスを勝ち得たマラドーナ監督は、「死ぬまで戦い続けなければならない」と宣言。来年の本大会でも指揮する考えを示した。南米5位のウルグアイは、W杯出場をかけて北中米カリブ海4位のコスタリカと大陸間プレーオフを戦う。(エリーザ大塚、山本孔一通信員)
後半39分、アルゼンチンがついに均衡を破った。マラドーナ監督は両手を大きく広げると雄たけびを上げ、力強くガッツポーズを5回繰り返した。引き分けでも十分な状況の中、W杯出場を決定付ける大きな1点だった。ロスタイム突入から3分がすぎ、試合終了のホイッスルが鳴る。スタッフからもみくちゃにされる中、補佐役のビラルド氏(元W杯優勝監督)と抱き合い、大声を上げて泣いた。
マラドーナ監督 私は死ぬまで戦わなければならない、なぜなら私は心の底からアルゼンチンを愛しているんだ。記者どもが何と言おうが関係ない。
過度な重圧から解放された「神の子」は、まずは代表監督の続投を暗に示した。そして、たまりにたまった胸の内をはき出すようにマスコミ批判を展開した。
マラドーナ監督 やつらは好きなように今まで通りやればいい。私はしっかりと覚えているぞ。誰が私をゴミのように扱ったのか。自分の人生に灰色なんてない。白か、黒なんだ。記者たちは、ぬるま湯につかり続けているんだろ。
指揮したW杯予選8試合(4勝4敗)は、まさにマラドーナ人生を表すかのような浮き沈みだった。4月1日に高地ボリビアで1-6と歴史的な大敗を喫し、雲行きは怪しくなった。エクアドル、ブラジル、パラグアイに3連敗すると国内には「W杯は無理」という悲観論がまん延し、メディアは連日のように解任キャンペーンを張った。そんな恨みつらみが、南ア切符獲得とともに爆発した。
94年米国大会をドーピング違反で追われた英雄は、監督として16年ぶりにW杯に帰ってくる。ブラジルのドゥンガ監督は「アルゼンチンのいないW杯は意味がないという人がいるが、宿敵が生き残ったことを誰が喜ぶんだ」とコメント。世界が注目するお騒がせ男が生き残り、来年のW杯は、がぜんおもしろくなった。
[2009年10月16日7時51分 紙面から]
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