南アフリカW杯
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イングランド無敵の８連勝突破／Ｗ杯予選

＜Ｗ杯欧州予選：イングランド５－１クロアチア＞◇９日◇ロンドン

イングランド代表が欧州最終予選でクロアチアを破り、６組首位を確定させ、４大会連続１３度目のＷ杯出場を決めた。

　「無敵」のイングランドが予選２試合を残し、８連勝で南ア切符をつかんだ。大黒柱のＭＦランパードとジェラードがそれぞれ２得点を記録し、ＦＷルーニーも相手ＧＫのクリアミスを逃さず、とどめの５点目を奪った。０７年１１月の欧州選手権予選に敗退した時と同じ本拠地ウェンブリー・スタジアムで、因縁の相手に５－１と雪辱した。

　カペッロ監督は「すべてに素晴らしかった。特に開始から２０分は予選を通じて最高の内容だ」。初の外国人監督として０７年１２月に就任。「サッカー大国」のおごりを捨て、攻守に労を惜しまないハードワークを課した。指揮官の意識改革により「誇り高きライオン」たちは、「ウサギ」にも全力を尽くすチームに変身。予選８試合で３１得点は現時点で欧州予選トップで、１試合平均３・９ゴールは全大陸を通じて最も高い。

　ランパードが「２年前とは見違えるようなチームに成長した。予選突破は最初の１歩」と言えば、カペッロ監督も「世界のベストチームの１つ」と自負をみせる。プレミアリーグで活躍する一流選手で固め、スピード、パワーあふれる組織的な攻守でＷ杯常連国のクロアチアを粉砕。敵将ビリッチ監督も「イングランドは世界王者クラス。Ｗ杯優勝は実現可能だ」と称賛した。ＭＦベッカム、ＦＷクラウチらが控えを余儀なくされる層の厚さ。ボビー・チャールトンを擁した６６年以来のＷ杯制覇へ、イングランド史上「最強軍団」が出来上がった。（春日洋平通信員）

　［2009年9月11日8時7分　紙面から］