北朝鮮が44年ぶりW杯切符/W杯予選
<W杯アジア最終予選:サウジアラビア0-0北朝鮮>◇17日(日本時間18日)◇B組◇リヤド
北朝鮮が66年イングランド大会以来となる44年ぶりのW杯出場を決めた。最終戦でサウジアラビアとアウェーで対戦し0-0と引き分けた。通算3勝3分け2敗の勝ち点12とし、得失点差でサウジを上回ってW杯出場が決まるB組2位を確保した。すでに同組の韓国も出場を決めており、初の南北そろっての出場となる。FW鄭大世(川崎F)とMF安英学(元新潟)の在日選手も先発出場し、貢献した。B組3位のサウジとA組3位のバーレーンが、ニュージーランドとの大陸間プレーオフ(10、11月)進出を懸けて9月のアジア5位決定戦で対戦する。
北朝鮮がサウジアラビアの猛攻を耐え抜いた。0-0のまま時計は前後半90分を経過したが、表示されたロスタイムは異例の長さの5分。さらに守備固めで投入されたMFキム・ヨンジュンがレッドカードで一発退場となる苦しい展開。選手たちは最後まで体を張ってゴールを守り抜き、狙い通りのスコアレスドローでW杯出場権をつかんだ。
「死の組」とも称された強豪ぞろいのB組を突破し、キム・ジョンフン監督は「最後まで守備に集中できた。選手たちの能力を信頼していた。試合中ずっと素晴らしいプレーを続けてくれた選手たちに感謝したい」と喜んだ。移動の疲れが残るアウェーで、しかも、キックオフ時の気温が約40度という悪条件の試合。伝統的に最後まで衰えない闘争心に、この4年間の経験がプラスされた北朝鮮はたくましかった。
日本と同組だった4年前の最終予選は最下位に終わった。当時は国際舞台から遠ざかっていた影響で、審判の判定に激高してリズムを崩したり、ペース配分を誤って自滅気味の試合を繰り返した。その反省から経験値の高い在日選手との一体化を進めた。主力の顔触れはほぼ変わらず、コンスタントに国際試合の出場を重ねた。在日選手以外にも中国や欧州のプロリーグでプレーする選手も現れ、飛躍的にチームの経験値は増していた。
44年ぶりのW杯出場決定に、鄭大世の出身校・朝鮮大学校サッカー部の崔竜海監督(43)は「本国のサッカーは自分たちのプライド、誇りになっている。在日選手の(鄭)大世、(安)英学がチームに組み込まれて活躍したのも特別な思いがある」と話した。66年大会で北朝鮮は8強入りしている。磐田でプレー経験がある元北朝鮮代表の金鍾成さん(45)は「ボクらの時は壁を越えられなかった。出場するからにはW杯での1勝が見たい」と期待していた。
[2009年6月19日9時9分 紙面から]
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