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川島リールス正ＧＫペラペラ英語移籍会見

: 入団会見でユニホームを手にする川島（撮影・ジョン・デパーテル）

　【リール（ベルギー）７日＝エリーヌ・スウェーブルス通信員】川崎Ｆの日本代表ＧＫ川島永嗣（２７）が７日、ベルギー１部リーグのリールスと正式契約した。契約期間は２年で１年間延長のオプション付き。背番号も希望していた正ＧＫの「１」に決定した。ホームのヘルマン・ヴァンデルポールテンスタジアムでの会見では、オランダ語であいさつした後はすべて流ちょうな英語で応対し、「日本のＧＫが欧州で活躍できることを証明したい」と宣言した。３１日のリーグ開幕戦シントトルイデン戦（アウェー）から全試合先発出場を目指す。

　日本の守護神の欧州挑戦がいよいよ幕を開けた。正式契約後に行われた会見で、グレーのスーツ姿の川島は、約４０人の報道陣にオランダ語で「リールスとベルギーを愛しています」とあいさつをすると、あとの質疑をすべて英語で対応した。これから欧州で戦い続けるという決意が込められていた。

　クラブ側が用意した背番号はＧＫのレギュラー番号の１。それは大きな期待の表れだった。ブリュッセルの空港まで出迎えたデセルラー最高責任者は会見で「日本のＮＯ・１ＧＫと契約できてうれしい」と喜んだ。「１番はこだわりがある。それは僕が一番いいＧＫだから」。川島は恐縮するでもなく、自信の表情で胸を張った。

　複数のオファーの中からリールスを選んだ理由も、クラブの期待の大きさを感じていたからだ。「Ｗ杯前から何度も僕のプレーを見に来てくれた。いくつかのクラブからオファーがあったが、最も興味を持ってくれた」と川島。熱意を十分に感じた決断だった。

　会見では「日本のＧＫがヨーロッパで成功できることを証明したい」と宣言した。日本人ＧＫの欧州リーグ挑戦はイングランドやデンマークでプレーした川口能活に続く２人目。川口はレギュラーに定着することができなかったが、川島は実力に加えて抜群の言語力がある。英語だけでなく、イタリア語、ポルトガル語なども堪能。オランダ語も「言葉の勉強は好きだから学びたい。多くの人と話せるとうれしい」と習得へ意欲を見せた。

　会見後にはチームカラーの黄色いジャージーに着替え記念撮影。ホームスタジアムのピッチに立った。８日にはチームメートと顔を合わせる。リーグ開幕戦は３１日。１０日に一時帰国し、１４日のＪリーグ大宮戦（等々力）でのセレモニーで川崎Ｆファンに感謝の思いを込めて決意表明をした後、１５日に再びベルギーに戻り、戦闘態勢に入る。

　［2010年7月8日12時18分　紙面から］