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本田、伊紙のＷ杯超新星11に選出／日本

　ＣＳＫＡモスクワの日本代表ＦＷ本田圭佑（２４）が、５日付イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルト選定の「Ｗ杯超新星イレブン」に入った。１次リーグ・デンマーク戦での直接ＦＫゴールなどで評価を一気に高め、ドイツ代表ＭＦエジル、ウルグアイＦＷスアレスらそうそうたるメンバーに名を連ねた。クラブでは１０日のリーグ再開戦、サトゥルン戦への出場を免除された。世界での存在感をますます増してきた本田はこの日、母校の石川・星稜高を訪問した。

　日を追うごとに存在感が増していく。「世界のＨＯＮＤＡ」になりつつあるレフティーはこの日、母校の石川・星稜高を訪問した。後輩ら約１９００人を前に私服でマイクを握ると、Ｗ杯の応援について謝辞を述べ、大きな夢を持つことの大切さを訴えた。

　本田　自分も夢を追いかけている段階。一緒に夢を追いかけられたら、もっと石川も日本も盛り上がると思う。僕らがこれから日本を背負っていくくらいの気持ちで頑張れたら。

　まさに日本を背負って立つ存在だ。５日のガゼッタ・デロ・スポルト紙はここまでのＷ杯６０試合を振り返り「ベストイレブン」「ワーストイレブン」「超新星イレブン」をそれぞれ選定した。本田は堂々と超新星イレブンに選ばれ、大会３得点でウルグアイを４強に押し上げた注目のストライカー、スアレスとの２トップに据えられた。ドイツ快進撃の立役者エジルも同じメンバーに選ばれており、話題性ではなく真に実力を評価されての選出だ。

　同紙は本田のステップアップの可能性についても言及。「移籍金は大会前（推定９００万ユーロ＝約１０億円）から大幅アップし、１５００万ユーロ（約１７億円）に達した。今後の見通しはＣＳＫＡモスクワ残留が４０％、ＡＣミラン移籍が４０％、リバプール移籍が２０％」とした。また「ミランが獲得に動いていることは、本田が欧州ＣＬとＷ杯で特別な活躍をした証明。ＣＳＫＡは放出する気はないが、本田本人の意見はクラブと違うことを、ミランは心得ている」とも指摘した。

　今後の去就が気になるが、Ｗ杯後の初戦は１４日のロシア杯トルペド戦になる。１日の帰国後は、リーグ中断明け初戦となる１０日サトゥルン戦に照準を合わせ調整していたがこれは免除。５日にクラブ側から「１４日の試合に万全の状態で来てほしい」と連絡が入った。クラブ側がＷ杯の疲れなどを考慮し、本田への信頼感とともに、独自調整を許可した格好だ。

　本田は２日には大阪・摂津市にある保育園から中学校をサプライズ訪問。この日の星稜高訪問で、通った学校すべてにあいさつを済ませた。同校を統括する稲置学園の広報は「子どもたちは大喜びで、興奮してすごい盛り上がりでした」と話した。高い注目と期待を背に、本田は１０日にロシアへ向け出発する予定だ。

　［2010年7月6日8時26分　紙面から］