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本田モテモテ欧州ビッグクラブ獲得に動く

　日本代表のＭＦ本田圭佑（２４＝ＣＳＫＡモスクワ）が、欧州のビッグクラブに狙われた。獲得に動きだしたのはＡＣミラン。２日付のガゼッタ・デロ・スポルト紙によれば「すでに本田の代理人とコンタクトをとり、ＣＳＫＡに手放す用意があるかを探っている」という。見出しは同国でも人気の自動車メーカーから「ミランのエンジンがＨＯＮＤＡになる」だった。

　ミランだけではない。英デイリーメール紙は「トットナムが獲得に興味を示している」と伝え、スペインでも「バルセロナが補強候補にあげている」と報じられた。マンチェスターＵやバルセロナなどの名前も浮上。チームは敗退したが、本田株は急騰している。

　テレビ解説のために現地入りしているアーセナルのベンゲル監督は、本田を絶賛。リバプールとともに昨年末に獲得に動いたＭＦについて「最前線で起用された天才は、どれほどいい選手かを証明した。私の中では現時点（８強決定時）の大会ＭＶＰだ」と話した。

　カメルーン戦で決勝点をあげ、デンマーク戦では無回転ＦＫも決めた。本職のＭＦではなく、最前線でチームプレーに徹した。戦術適応能力、守備に走り回る献身的な姿勢。攻撃だけではなく、チームの勝利のために働ける選手として高い評価を得た。だからこそ、日本代表が敗退した後も各国の紙面に登場する。

　オランダのＶＶＶからＣＳＫＡに移籍して半年の本田だけに、すんなり移籍が進むとは考えにくい。代理人のプルグスマ氏も「今のところ、どこからも正式なコンタクトはない」と否定した。ＣＳＫＡとの契約期間は３年半残っており、移籍するにしても多額の資金が必要になる。もっとも、何が起こるか分からないのがこの世界。「いい話があれば、モスクワも考えると思う」と同氏は含みを持たせていた。

　［2010年7月3日7時48分　紙面から］