南アフリカW杯
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松井争奪戦フランス１部ソショーも名乗り

: 帰国した松井、後ろは今野（撮影・加藤哉）

　日本代表ＭＦ松井大輔（２９）の争奪戦が過熱してきた。フランスの古豪ソショーが、松井の獲得に動いていることが、１日までに分かった。１９３０年代にフランス１部で２度優勝した名門は、Ｗ杯で岡田ジャパンの起爆剤になった、松井の技巧とスピードに注目。代理人サイドに、獲得の打診を行った。

　１９２０年代に自動車メーカー、プジョーの企業チームとして創設されたソショーは、現在も同社の手厚い経済的サポートを受けており、資金面の問題はない。しかも同社は、三菱自動車と電気自動車開発などを目的に提携中。日本とのゆかりもあり、日本マーケット拡大の広告塔として、松井に期待する向きもある。

　松井は０９年夏、サンテティエンヌからグルノーブルに移籍。リーグ戦２９試合に出場し４得点を挙げる活躍をしたが、チームは２部に降格してしまった。そのためＷ杯開幕前から、移籍先を模索していた。現在までにスペインの強豪、デポルティボが獲得を打診。他にもフランス１部バランシエンヌ、ロシア１部クリリア・ソベトフ、ウクライナ１部アーセナル・キエフが獲得に乗り出している。

　現状では００年にリーグ制覇も果たしたデポルティボが、クラブやリーグの格、条件面などで移籍先として最も有力視される。だが６年間プレーし、勝手を知るフランスからの獲得打診にも、魅力はある。帰国会見で松井は「決まるまでは日本にいます。（移籍先について）じっくり考えたい」とコメント。獲得に動くクラブはさらに増えるとみられ、争奪戦は一段とヒートアップしそうだ。

　［2010年7月2日9時19分　紙面から］